ストレスチェック90|ストレスチェック制度の課題とプロ産業医による職業性ストレス簡易調査票に対する解決(15/11/03)
トップページ > ストレスチェック90|ストレスチェック制度の課題とプロ産業医による職業性ストレス簡易調査票に対する解決(15/11/03)

ストレスチェック90|ストレスチェック制度の課題とプロ産業医による職業性ストレス簡易調査票に対する解決(15/11/03)

2015年11月03日(火)9:12 PM

職業性ストレス簡易調査票の使えない状況が明らかに

合同会社パラゴンが契約している企業では、世の中の最先端の課題と対峙しています。その中で当シリーズ87回で危惧していたことが証明されました。すなわち、「職業性ストレス簡易調査票」が、様々な状況で、そして高頻度で使われてくると、感度も特異度も悪化していき、質の悪い結果しか導き出せなくなるリスクが産業医先で懸念されていました。

この懸念が間違いではない実際を証した加藤らの研究結果を紹介します。

日中の過度な眠気がある群では、性別や年齢、業務内容等の調整を行わないと
「ストレス要因」:心理的な仕事の質的負担、仕事のコントロール度、仕事の適性度、働きがい  において
「ストレス反応」:活気、イライラ感、疲労感、不安感、抑うつ感、身体愁訴と全項目 において
「修飾要因」:仕事や生活の満足度

以上において統計学的に有意な影響がみとめられました。すなわち、交代制勤務者のような強い眠気を常態的に訴える集団においては、きちんと層別解析を行わないと、日中の過度な眠気が悪影響を及ぼしかねない結果でした。

なお、性別、年齢、職歴年数、夜勤経験年数、勤務形態にて調整を行ったところ、「ストレス要因」での職場環境によるストレスとは統計学的に有意な負の影響が。
「ストレス反応」での疲労感においては統計学的に有意な正の影響が認められました。

職場環境によるストレスと負の影響が出たということは、交代制勤務者のような強い眠気を常態的に訴える集団においては、「ストレス要因」として職場環境を尋ねることが意味をなさない可能性があります。「ストレス反応」での疲労感は、そもそもの強い眠気が招いている可能性が高いということになります。

ストレスチェックを実施する集団が、どういう集団なのか、すべての産業医や面接医がこれらを知っているとは限りません。

特に開業している精神科医に面接医を担わせると、点数や当人の訴えだけで要治療と、我田引水されかねないことは、ストレスチェック制度に関する厚生労働省の検討会の座長を務められた相澤相澤好治先生も懸念されています。


当ページをお読みの実施事務従事者の皆さまは間違った施策を強いられないよう、衛生管理者資格をお持ちの方も多いかと。すなわち最後の防潮堤を担ってもらえますよう期待します。




加藤千津子、嶋田淳子、林邦彦.看護職の眠気と職業性ストレスの関連.日本公衆衛生誌 2015;62(9):548-55

 

f7001fc8-79be-4a99-978f-2d247fc3075e-medium 724d066e-d508-495e-a6cb-c1c2d24982ff-medium

 

 

 

 



«   |   »

123社

産業医契約が必要な企業様へ


合同会社 パラゴン
モバイルサイト