ストレスチェック95|ストレスチェック制度の課題とプロ産業医による第9回四谷M・L研究会での問題解決(15/11/11)
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ストレスチェック95|ストレスチェック制度の課題とプロ産業医による第9回四谷M・L研究会での問題解決(15/11/11)

2015年11月11日(水)11:46 PM

2015年11月11日に産業医を対象に開催された「第9回四谷M・L研究会」にて明らかになった、産業医とストレスチェック制度の問題点とその解決方法についてまとめました。

高梨滋雄弁護士からの論点紹介

1. そもそも産業医の身分保障についてはせいぜい勧告権しかなく、対してプライバシー保護と安全配慮義務との利益の衡量等、その辛苦と比すると法制度上、手当ては元から不十分だったことを当研究会でも以前から、産業医への支援が不足していると問題提起してきた。
2.今回のストレスチェック制度についてもしかり。
3. 本来、守らなければならない法的義務規定は労働安全衛生法と労働安全衛生規則まで。ところがこのストレスチェック制度に関しては、労働安全衛生規則までの規定には決まっていないことだらけと穴が多い。対してストレスチェック指針やストレスチェック制度実施マニュアル、更にはQ&Aを厚生労働省は出しているが、それぞれ法的拘束力はない。なぜなら立法府を経たものではなく行政の見解でしかないからである。
4.今回の法的措置に関して実施支援のための支援予算が組まれているわけでもない。

以上より産業医に対する法制度上の手当てのなさは当会でも何度も不足していること、疑問視してきたものの、悪化したと理解する他はない状況。従って、産業医は、遵守すべき対象である労働安全衛生規則での規定が不足している以上、出来ないものは出来ないという是々非々対応で構わない。

産業医は、きちんと事前に、事業者と責任や責務の範疇を協議しておく必要がある。でないと、ただでさえ足りない法的手当てに対して、過重な負担をこのストレスチェックでも追わせられる危惧があり、産業医が過重労働にて潰れてしまわないか心配している。


(株)日立製作所本社ダイビル診療所所長 秋山義之先生からの論点紹介

①ストレスチェック制度において、実施者に医師(産業医)だけではなく保健師も担当出来るようになったことは確か。しかしながら、従業員何人に対して保健師何人といった規定が制定されることはないため、産業医への負担が軽減されないまま終わる可能性が高い。
②プライバシー保護と労働者の心身の保護とを見比べて、きちんとした対応を産業医が執らないと、このストレスチェック制度は骨抜きになる恐れがある。
③産業医が書く意見書は、プライバシー保護の観点から、労働者に開示して構わない内容なのかの確認と同意を事前にとっておく必要がある。
④ストレスチェック結果の通知について労働安全衛生規則、ストレスチェック指針、ストレスチェックマニュアルの全てで主語が異なっている。

規則では「当該検査を行った医師等から」
ストレスチェック指針では「実施者から」
マニュアルでは「実施者又はその他の実施事務従事者から」


なお、両名から「メンタル不調者と支援者のための休職・復職ガイドブック」についてお褒めの言葉を頂戴いたしました。

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