輸入感染症<麻疹>への対策強化について(16/08/24)
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輸入感染症<麻疹>への対策強化について(16/08/24)

2016年08月28日(日)11:11 AM

厚生労働省が2016年8月24日、全国の自治体と日本医師会に対し、広域で麻疹患者が発生する恐れがあるとの事務連絡を出しました。日本は2015年3月、土着株の伝播が3年間確認されない麻疹の排除状態であると認定されていました。しかしながら最近、輸入例に端を発した麻疹患者の報告が増加しています。何しろ麻疹は空気感染、飛沫感染、接触感染で感染伝播し、基本再生産数(感受性者の集団で、一人の患者が平均何人の人に感染させるかを表す数字)は12~18と極めて 高く、どんなに広い場所(例:コンサート会場や体育館等)であっても、免疫がなければ同じ空間にいるだけで感染し発症する危険性が高くなるのが麻疹の恐ろ しいところだからです。従って厚労省は医療機関に対し、発熱や発疹を呈する疑い例 の受診の際には予防接種歴を確認するなど麻疹の鑑別を心がけること、麻疹を診断した際には都道府県知事に速やかに届け出ること、院内感染対策の実施を行う よう呼びかけています。

そして翌日8月25日には国立感染症研究所も緊急情報を出しました。

従いましてこれまで当HPを通じて様々な感染症対策を産業医先に呼びかけてきた合同会社パラゴンもこれらの情報を紹介することにしました。

実際に国立感染症研究所の感染症発生動向調査による今年の麻疹累積報告数は、8月26日時点で26例と7月ごろから報告数が増え始めています。

千葉県では7月22日から8月21日までに海外由来遺伝子型による10例の報告が集積。1例を除く9例に予防接種歴がなく、0-1歳が6例を占めています。
兵庫県でも8月25日、予防接種歴なし、インドネシアでの感染が確認された10歳代の患者1例が報告されています。
今年8月号の病原微生物検出情報(IASR)では、今年5月、モンゴルから帰国の0歳児の輸入麻疹発生時の接触者調査や医療機関内での対応が報告されています。患児の診察に当たった外部職員の医師2人が2次感染したことなども紹介されているように感染は容易に拡大します。

  

定期接種対象者で、まだワクチンを受けていない場合や、受けそびれていた場合は、できるだけ早めの接種をご検討することが勧奨されています。

麻しんの初期症状は、発熱とカタル症状(咳、鼻水、眼球結膜の充血等)です。
これらが数日続いた後、口腔内に麻しんに特徴的とされる白い粘膜疹(コプリック斑)が現れます。
コプリック斑が出現すると、一旦体温は下がったかのように見えますが、すぐに高熱となり、体に赤い発疹が出始めて、全身に広がります(二峰性。。。麻疹のM)。
肺炎、中耳炎等を合併することが多く、麻しん患者1,000人に一人は脳炎を合併し、致命的状況になりえます。


実際に感染者はワクチン未受診者か記憶が定かではない場合が大半です。

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