メンタル産業医による2016年「熊本地震」罹災半年後の記録(16/10/20-21)
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メンタル産業医による2016年「熊本地震」罹災半年後の記録(16/10/20-21)

2016年10月23日(日)9:08 PM

メンタル産業医の命名者で知られる合同会社パラゴン(東京都港区)創業者である櫻澤博文は2016年10月20日~21日、震災復興に尽力している事業者の熊本事業所に産業医として支援に入りました。

熊本地震は2016年4月14日21時26分に発生しました。震災後半年以上経過している中、以下の状況が継続していることに心を痛め、記録として残すことにしました。

・震災1か月目までは救援に入った方々の宿泊先は2つ先の高速道路インターチェンジ付近にしか確保できず、かつ高速道路閉鎖に伴い通勤は片道3時間を要する日々が続いていた。

・未だ解体修了割合 15%程度。行政からの補助金受領には公的証明が必要。しかしながら確認かつ証明発行には時間を要する現実が待っていた。

・瓦葺き業者枯渇から目立つブルーシート覆い。

・復興事業の早い立ち上がりは良いものの水道復旧に水道配管工が枯渇。
その分、民家の建築着工まで2年待ち。

・建築に入ってもクロス業者枯渇から完成まで3年待ち。

・枯渇した資源を確保しようと懸命に邁進するために残業発生。

・余震が続くため部屋に帰っても夜間は怖くて熟睡できず。メンタルヘルスの不調者が増加。


・損壊した熊本城は塀も白いシートで覆われていて、包帯を巻いているかの様。

 

以下は6年後の熊本城

 

・2016年10月21日には鳥取中部地震が発生し、山陽・九州新幹線に大幅な遅延が生じました。

熊本は、薩英戦争時、「雨は降り降り 人馬は濡れる 越すに越されぬ田原坂」と詠まれた地

・その田原坂激戦が起因となって、日本に赤十字が佐野常民により創立されました。

 

出典:日本赤十字熊本県支部.日本赤十字社の創設者 佐野常民

熊本地震から被災者が立ち上がって復興されることと期しました。



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