第10回漢方家庭医講習会で学んだことの紹介(17/06/10)
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第10回漢方家庭医講習会で学んだことの紹介(17/06/10)

2017年06月11日(日)10:10 PM

日本臨床漢方医会主催の第10回漢方家庭医講習会が2017年6月10日に開催されました。
「夏の冷えは恐ろしい」という題で、ヨシコクリニック院長 高木嘉子先生の講演がありました。

 

近年、暑いと言って冷房の効いた部屋で過ごし、ビールやコーラといった冷たい飲み物を好んで口にし、内からも外からも体を冷やす生活をしています。
冬場の天然の気象から来る冷却には、衣類や防寒具でホメオスターシスという恒温性を維持する工夫を加えています。
しかし夏場は無防備です。
5月過ぎて、クーラーが効く職場で仕事をしている方から、実際に、体調不良者が多く生じ、外来に来られるそうでした。

確かにPCが多い職場を冷涼にするには、湿度ゼロで20度台の過冷却された空気を供給する必要があります。

冷却→血行動態に影響→自律神経系に悪影響→胃腸も冷やされ、消化吸収の力が衰え、「冷え」のシンボルである疝痛・・・痛みが頭痛、共通、腹痛、神経痛、関節痛、生理痛として生じます。

特に印象的だったのが、そもそも生理痛が出る人は冷やされ過ぎということを自覚して欲しいという話でした。そもそも排尿、排便といった生理現象に、痛みが伴うのは通常ではなく異常だと。

これら冷えによる自律神経への悪影響が続くと身体は疲れ、心は晴れない状態になり、それが続くと抑うつ性に陥る場合もあります。

このように、現代生活では、夏に「冷え」がつくられる点が、自然現象に反したことだという認識を高木医師は持つべきだと力説されていました。何しろ冷えが蓄積されると、多くの病気の原因となります。高齢者では動脈硬化や梗塞症状を招きかねないと。


症例報告を通じて

・冷え、嘔吐下痢に伴う虚脱、意識消失にさえ「四逆湯」が即効性を出すこと、

冷えに加え
・煩躁を伴う場合には「茯苓四逆湯」を使うこと、
・歩行中の立ちくらみ、浮遊感、斜行感が出現する際には「真武湯」・・・へそ左側の圧痛が特徴
・冷え、頭痛、集中力低下、食思不振、何べんには「柴胡桂枝湯」、
・息切れ、口腔内乾燥感、頭痛には「柴胡桂枝乾姜湯」、
。足腰の痛みには「苓姜朮甘湯」といった 証に応じた使い分けも紹介されました。

このように今回の講習では、冷えの漢方治療について実践的に学ぶことができました。

また、内臓を冷やさないためには、旬のものを食べることや早寝早起き、レッグウオーマーや腹巻き、寝る際の靴下を履くといった工夫を高木先生は患者様に指導されているとの話でした。産業医先の従業員にも有用な話だと感銘を受けました。

以下がヨシコクリニックの紹介内容です。往診もなさっているそうです。

施設名 ヨシコクリニック
所在地 三鷹市井口1-22-24
連絡先 0422-32-5517
院長名 高木 嘉子
診療科目 内科、 小児科
診療時間 午前(月-土)9:00-11:00(初診は10:00まで)
午後(月・火・木・金)16:00-18:00(初診は17:00まで)
月・火・金・土は予約制
休診日 日・祭日
メッセージ 近年電器製品や自動車の普及により私達の生活は大きく変化してきています。そのため運動不足、冷え、睡眠不足等から種々の体の異常が生じてきています。これらを治すためには西洋医学療法のみでなく、体をあたためたり血流をよくしたりする薬がある漢方療法も必要となってきています。

また「かぜ」に効く薬はないと言われていますが、漢方薬こそ最も効果的な薬なのです。病名のつきにくい症状、なかなか治らない症状などでお困りの方、一度漢方治療を試してみてはいかがですか。


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