武漢での新型コロナウイルス感染症対策㉒|「濃厚接触者」と接触したら(20/03/13)
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武漢での新型コロナウイルス感染症対策㉒|「濃厚接触者」と接触したら(20/03/13)

2020年03月13日(金)3:36 午後

「濃厚接触者」であっても、厚生労働省が決めた37.5度以上の発熱や強い倦怠感等といった症例定義を満足しないと指定医療機関受診は叶いません。

 でも「倦怠感」でさえ発症者の33%しか生じていなかったこと、当シリーズ⑱にて紹介した通りです。実際、単なる「濃厚接触者」に対して保健所や検疫官は、健康観察はしても、PCR検査を受けさせてはいません。これでは、感染していたと判明するまでの間、数日要しますし、わかってからでは遅いため、産業医をはじめとした企業担当者は悩ませられています。

 感染が成立するには以下の3条件で考える必要があります。

 

感染源対策:距離、滞在時間

感染経路対策:換気、保護具、手洗い、咳エチケット、うがい

感受性ある人対策:当シリーズ⑳ で紹介した基礎疾患がある方々は要注意

 

 

「感染源対策」としては、渡航医学会産業保健委員会 日本産業衛生学会 海外勤務健康管理研究会は「ソーシャルディスタンシング(他人との接触機会を減らす)」ことを薦めています。

感染機会を低下させるための具体的対策としては
・ 人が集まる休憩室や食堂等の利用を制限する
・ 対面での業務を減らしビデオ会議等を利用する
・ 執務中、人との間の距離は2m 以上に保つ
・ 不急の社内研修・セミナー等のイベントは延期・中止する
・ 会社主催の懇親会等は中止する

距離は1メートル以内だと、唾液のしぶきを浴びる可能性があります(飛沫感染)。2メートル離れましょうというのは、1メートルに安全係数の2倍をかけたから。

時間は15分以上滞在していると、その間に感染性あるウイルスが体内に侵入します。

15分以上滞在するためには、換気がなされていないと吸入もしくは皮膚や粘膜に感染源が付着しやすくなりますので「感染経路対策」として換気を頻回に行うと共に、国家検定を合格した呼吸用保護具(マスク)を筆頭とした労働衛生保護具の装用に加え、こまめに手洗い、うがい、除菌、殺菌を心がける必要があります。

☆マスクの選択方法は、当シリーズ⑩をご参照ください。

 

渡航医学会産業保健委員会 日本産業衛生学会 海外勤務健康管理研究会による職域の消毒

環境の消毒
 ドアノブ、階段の手すり、エレベーターの操作盤などを定期的に消毒(清拭)することは接触感染予防としての効果が期待できる。
 消毒には、アルコール消毒液(70%)もしくは次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)を用いる。
 消毒の際は適切な個人保護具(マスク、手袋等)を用いること。

発熱者が発生した場合
 発熱の原因の如何を問わず、発熱した社員の執務エリア(机・椅子など)の消毒を行う。

消毒の目安は執務エリアの半径2m 程度の範囲、トイレ等の使用があった場合は該当エリアの消毒を行う。


1. 個人の感染予防

手指衛生および咳エチケット
 主たる感染経路は飛沫感染および接触感染なので、手指衛生・咳エチケットなどの基本的な衛生管理による感染予防を行う。顔や目をむやみに手で触らないことの大切である。
 手洗いの基本は水道水と石けんで行う。手の表面に付着したウイルスを洗い流すことで、感染予防を行う。水道水と石けんによる手洗いができない環境では、アルコール消毒液(70%)を使用する。


2. 職域の感染予防

社員の健康状態のモニタリング
 発熱などの風邪の症状がある場合が出社しないで自宅待機とさせる。
 発熱がなくても体調不良の兆候が見られる場合にも出社をさせないこと。
 社内で勤務中に発熱した場合は、マスクを着用させたうえで帰宅させる。

自宅待機後3 日以内に解熱した場合
 職場に復帰させるタイミングの目安は、各種薬剤の内服のない状態で発熱、咳、喀痰、下痢、全身倦怠感などが消失してから48 時間以降が望ましい 。
(症状が消失した日を0 日として、3 日目からの復帰)

自宅待機後4 日経っても解熱しない場合
 「風邪の症状や37.5 度以上の発熱が4 日以上続く場合、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合」は、最寄りの保健所などに設置される「帰国者・
接触者相談センター」に問い合わせをする。

 

その他

全国健康保険協会 新型コロナウイルス感染症に係る傷病手当金の支給について

 



参考
  新型コロナウイルス情報 企業と個人に求められる対策. 渡航医学会産業保健委員会 日本産業衛生学会 海外勤務健康管理研究会(作成日:2020 年3 月2 日)

北大生が発信中 No More Corona

川崎市健康福祉局健康安全研究所 感染症情報センター 感染症週報(令和2年第10週)家庭における消毒方法

 

 



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