武漢での新型コロナウイルス感染症対策⑨|中国CDC発425例症例報告より(20/01/30)
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武漢での新型コロナウイルス感染症対策⑨|中国CDC発425例症例報告より(20/01/30)

2020年01月30日(木)5:07 PM

New England Journal of Medicineという権威ある医学雑誌の電子版に、中国CDCからの425症例報告が掲載されていました。


【症例定義】

・38度以上の発熱、
・胸部X線写真撮影上、肺炎所見がある
・3~5日の抗生物質投与に無反応

【対象】

1月22日までに確認された425例

うち47例は2019年内に感染されたものと確認された。

 

【年齢中央値】59歳 範囲15~89歳、過半数が60歳以上。

15歳未満の患者が確認されていない理由としては、小児には感染しないか、感染しても肺炎に至らず軽症で済んでいる可能性が考えられる。

 

【潜伏期間:】平均5.2日、95%パーセンタイル(潜伏期が短い順にならべて95/100番目に来る数値)は12.5日

→経過観察期間は14日が妥当になります。

【曝露歴】 感染源とされた市場での勤務や呼吸器疾患症状のある人との接触が無かった者の割合 73%

「武漢」への居住や呼吸器疾患症状があるような、感染が疑われる患者への濃厚接触がなくても感染が拡大した証拠となります。

→隔離対策が必要だという根拠となるでしょう。

 

【基本再生産数】1人の感染者が、どれだけ疾病を蔓延させたのかは2.2(95%CI 1.4-3.9) でした。

 

【発症から入院に至るまでの期間】2019年内:平均12.5日

→肺炎になるまで5日以上要するため、初期症状での鑑別は困難

 

【人対人感染】明白。12月中旬には発生していた可能性がある

医療従事者が感染してしまった者は7人で、その割合はSARSやMERSより低く済んでおり、1人が多数に感染させた事例(super-spreading event)はまだ確認されていない。

【余談】

この論文を新聞が報じたのは、2020年2月1日になってからでした(パラゴンは1月30日)



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