武漢での新型コロナウイルス感染症対策⑪|致死率算出(20/02/06)
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武漢での新型コロナウイルス感染症対策⑪|致死率算出(20/02/06)

2020年02月06日(木)12:13 AM

当「武漢での新型コロナウイルス感染症対策⑪」で紹介した米国ジョンズ・ホプキンス大作成の新型コロナウイルス性肺炎(2019-nCoV)流行マップ情報を活用しながら、わが国で一番多く生命を奪っている呼吸器感染症であるインフルエンザと新型コロナウイルスとの“恐ろしさ”を比較してみます。企業の危機管理対策室、衛生管理者、そして産業医が、感染症疫学の3要素である時間、場所、そして人の推移を体感できることでしょう。


【時間】2020年2020年2月5日23時時点


【場所】中国本土

【人】中国本土での死者数492人

中国本土での感染者数24,391人


以上より、中国本土における致死率は492/24391 より 2.0%

 

では、中国本土以外ではどうでしょうか。

【時間】2020年2020年2月5日23時時点

【場所】中国本土以外

【人】中国本土以外での死者数2人(フィリピンでの死者も、中国人だったのですが、あえてこちらにカウントします)


中国本土以外 での感染者数216人

以上より 中国本土以外での致死率は 2/216 より0.93%

2009年のH1N1pdmの南半球における致死率がWHO報告にて1.2%だったことと比すると、同程度の致死率を誇ることがわかります

以上が「リスクアセスメント」でした。


【次にスクコミュニケーション】

合同会社パラゴンは、インフルエンザの2019-2020シーズンにおける死亡者数が約6千人である推定を最近出しました。何しろ2009年時点では致死率1.2%を誇ったH1N1pdmが2019-2020シーズンの流行の90%以上を占めています。でもこの事は、マスコミは報じません(売れる記事にならないから?)。

でも、科学的根拠に基づいた判断を行う産業医は違います。きちんとした、上記リスクアセスメントを踏まえてリスクコミュニケーションを産業医先にて展開しなければなりません。


新型コロナウイルスによる死者が6千人を超したら、季節性インフルエンザより多くの死者が出たわけですから、新型コロナウイルスを怖れる必要が出てくるでしょう。

その数を求めてみましょう。

【計算式】6千(死亡者数)÷0.93%(致死率)より645,161人 となります。

中国本土での感染者数24,391人の26倍です。

いかがでしょうか。そこまで日本で患者が出そうでしょうか。

むろん未来を予測するのが疫学や医学ではありません。

64万人という数字は、2019‐2020シーズンにインフルエンザに罹った方の9.38%です。インフルエンザに罹った方の11人に一人が新型コロナウイルスに感染するような状況になって初めて、インフルエンザによる死者より新型コロナウイルスによる死者が多い現実を迎えることになる ということは申し上げられます。

 

 



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合同会社 パラゴン
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