こんにちは。doing the right things rightで知られる櫻澤博文です。
今回は、私が講師を務める新しいeラーニング講座のご案内をさせてください。
2025年6月2日、薬剤師向けeラーニングプラットフォーム「メディカルナレッジ®」にて、
私の新講座『労働安全衛生の視点から 健康被害を防ぐための 薬剤師と生物学的モニタリング~過去・現在・未来~』が公開されました。
全国安全週間準備月間である6月に、
薬剤師の皆さんが“働く人の健康”にもっと積極的に関わるためのきっかけとして、
この講座が何かのヒントになれば嬉しく思います。
◆ なぜ薬剤師に「労働安全衛生」? そして「生物学的モニタリング」?
調剤、服薬指導、在宅医療…
薬剤師の役割はここ10年で大きく広がってきました。
そんな中、意外と語られることの少ない領域が「職場の安全」と「化学物質による健康被害の予防」です。
職場で薬品や溶剤を取り扱う場面は多く、
場合によっては知らず知らずのうちに身体へ取り込まれてしまうこともあります。
それを把握かつ予防的手段の有用性を確認するための科学的手法のひとつが「生物学的モニタリング」です。
これは、“体の中にどれだけ化学物質が入ってきているか”を血液や尿などから把握する、
まさに「見えないリスクを数値化する技術」です。
◆ 3部構成で、今すぐ現場に活かせる内容を
本講座は、各30分×全3部のコンパクトな構成。
- 第1部:産業化学物質中毒と生物学的モニタリング
鉛やデルタアミノレブリン酸の測定意義を解説。 - 第2部:法規と有機溶剤の実務対応
馬尿酸・キシレンなどを例に、実際の対応を詳しく紹介。 - 第3部:未来を見据えた薬剤師の役割
GHS表示、自律的モニタリング、現場の変化にどう応えるか?
私自身が企業の現場で見てきた化学物質管理のあり方と、
最新の法改正や制度動向も織り交ぜて、
「薬剤師だからこそできること」にフォーカスしました。
◆ 化学物質管理と医療、そして「働く人の健康」へ
例えば、抗がん剤(CPA)の家庭内曝露問題。
血中濃度モニタリングとの違い。
現場で話題になっているけど、なかなか深掘りされないテーマにも踏み込んでいます。
この講座の企画は、
「薬剤師が安全衛生のプロとして信頼される未来」を見据えたものです。
生物学的モニタリングという一見マニアックな分野から、
実は“患者さんだけでなく、働く人の命を守る”という本質的な価値を見出せるはずです。
◆ 最後に:薬剤師という国家資格の「未来形」を共に描くために
薬剤師の可能性は、もっと広い。
ただ「薬を渡す人」ではなく、「未来の健康を築く専門家」へ。
この講座が、
あなたが歩むキャリアのなかで、新しい視点を与えるきっかけになれば嬉しいです。
“安全”と“健康”は、すべての医療の出発点です。
📘 講座の詳細・受講はこちらから
▶ https://www.medical-knowledge.net/
※受講には薬剤師免許が必要です。
※NPO法人 医療教育研究所によるメディカルナレッジ®内で配信中。
特定非営利活動法人 医療教育研究所ホームページ URL: https://www.ime.or.jp で「メディカルナレッジ®」をクリック。
右上の「個人・団体個人新規入会はこちら(URL: https://medical-knowledge.jp/agreement )」をクリックの上、必要な手続きをしてください。
ご質問や取材依頼などもお気軽にどうぞ。
引き続き、働く人の健康と未来をともに考えていけたら嬉しいです。
── 櫻澤 博文(医師/労働衛生コンサルタント)