メンタル産業医の命名者が創設した合同会社パラゴン(東京都港区)によるストレスチェック制度の構築と運用。ストレスチェック制度の活用だけで経済産業省「健康経営優良法人」の認定を容易にしえたことをマジックと評価されたことがありました。何も不思議なことはしていません。
なぜなのか、以下をご覧ください。
理由1:80項目版「新職業性ストレス簡易調査票」の使用
ストレスチェック制度に標準とされた57項目版の「ストレス簡易調査票」ではなく、80項目版「新職業性ストレス簡易調査票」への変更を推奨しています。57項目版に対してご回答された方はおわかりになっているように、57項目版だと回答するだけで気分が重くなるようなネガティブな気持ちになってしまいます。なぜなら57項目版の「ストレス簡易調査票」が完成したのは平成時代のことだからでしょう。質問内容はネガティブな事情や状況を把握する尺度で主に構成されているからです。いわば 魔女狩り、同僚や上司を悪くとらえる項目が際立っています。
更には交代制勤務に従事しているような、強い眠気を常態的に訴えてもおかしくない労働環境においては、精確に判定できない実際が確認されています。加えて職位や職務上の不明確さ、将来性、交代制勤務なのかといったより仔細な仕事との関係性だけではなく、家族等との関係、婚姻状況、性格との関係性さえ把握できません。「北風と太陽」よろしくネガティブなことを指摘されるより、ポジティブなことを取り上げ、水平展開する方がより積極的な参画を得やすいものです。何しろ前向きさややる気まで把握できる質問構成は、「ポジティブ心理学」から鑑みても理にかなっているからです。
対して80項目版「新職業性ストレス簡易調査票」の尺度構成は図1の通りです。
実際、「仕事の負担合計」、
「作業レベル資源」、
「部署レベル資源」、
「事業場レベル資源」と4軸評価に加え、
それぞれの軸ごとに評価する情報量は57項目版の2倍はあることから、2の4乗の16倍にも及び、その部署の評価精度が格段に向上させることが可能となります。
理由2:集団分析の活用
ストレスチェック制度は、そもそも労働者がメンタルヘルス不調となることを未然に防止するという、一次予防の取組みを強化することを目的としています。そこで労働者の所属集団ごとに、そこでの仕事の量的負荷や同僚または上司の支援を集計・分析するという職場環境の評価と、勤務形態又は職場組織の見直し等、職場環境の評価が必要になります。
図2は個人のいきいきさ(ワークエンゲジメント)と職場全体のいきいきさ(職場の一体感)の2軸にて把握した図です。
つまりは無理なく【健康経営を推進する】こととなり(当社が【健康経営優良法人認定支援型産業医】といわれる由来)、「健康経営優良法人」に認定されようとしなくても、自然に認定されるようになるのです。
合同会社パラゴンの推奨ストレスチェック実施機関
☆推奨するストレスチェック制度受託組織が提供している「職場環境改善計画のご提案」(PDF)です。
→「合同会社パラゴンからの紹介」とお伝えになると、優遇がございます。
ストレスチェック制度構築解説本
参考サイト:もう職場から“うつ”を出さない!―ストレスチェック時代の最新メンタル不調予防法(企業通信社)
参考サイト:ストレスチェック面接医のための「メンタル産業医」入門 改訂第2版(日本医事新報社)
佐久間大輔弁護士からも以下のようにご好評を賜っております。
参考サイト:うつ病・過労死問題に取り組んで20年の弁護士が説く『企業のためのメンタルヘルス対策コーナー』メンタルヘルス問題で悩んでいる経営者、人事担当者、管理職の方は必見
以下、合同会社パラゴン関係者執筆のストレスチェック制度記事掲載一部です。
執筆者のうち産業医は同10月号を含めたとしても弊社代表だけ。他は労務専門弁護士
概論 人事労務と産業看護職で進める健康経営. 産業保健と看護2019年4号 :8-10
スキルアップ編 健康経営をさらに進化発展させるために. 産業保健と看護2019年4号:30-36
参考サイト:事業場における心の健康づくり計画及びストレスチェック実施計画
当社ブログをご覧ください。
例えば 健康経営支援産業医によるストレスチェック制度解説|その1:制定背景について
ブログ連載は無料で読めます。