メンタル産業医とレジリエンス向上にて健康経営①|レジリエンスとは

ストレス耐性を高めることでメンタルヘルスを増強する方法をメンタル産業医で知られる合同会社パラゴン(東京都港区)が紹介する新シリーズを開始します。

 

しばらくはレジリエンス(Resilience)という 心の しなやかさ を 高める方法を紹介致します。

 

初回の今回は、レジリエンスの定義から始めます。

 

「レジリエンス」とはストレス要因による気分的な落ち込みや沈み込みからの回復や、落ち込みに対する抵抗力・防御力という意味で使われています。

レジリエンスが弱いとは、ストレス要因によって心に悪い影響を受けた際に、ストレス耐性が弱く、防御力が弱いため落ち込みやすかったり、回復力が弱いためなかなか立ち直れないことを意味します。

 

その「レジリエンス」を高めると、ストレス耐性や防衛力が高まり心身の回復力が増強され頑強さを取り戻すことに繋がります。結果として精神的なストレスを受けた時でも、心身への悪影響の波及を防止できるようになります。すなわち心身への支障をこうむりにくくなり心の病にもかかりにくくなります。

一方、すでに心の病に罹った方では、レジリエンスを高めると、早く病気を治すことができることが期待できます。

確かに以前は、この「レジリエンス」は生来の固有の能力であり、獲得した形質である以上、生後は高めることは出来ないと考えられていました。
しかし現在では、適切なトレーニングにてこの「レジリエンス」を高める事が可能だということが判明しています。

したがって当シリーズでは、このレジリエンスを高める方法について紹介することで、ストレス関連疾患の発生を防止したり、すでに罹っている方の自死を抑止することで健康経営に貢献していきます。