メンタル産業医にとって、神器と言っても過言ではない評価尺度があります。それが「簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology:QIDS-J)」です。
このQIDS-Jは自己記入式かつ16項目で構成されている評価尺度で、いわゆるうつ病の重症度を評価できるほか、アメリカ精神医学会の診断基準DSM-IVの大うつ病性障害の診断基準、同DSM-Vの抑うつ性障がい対応しているという特長を持っています。
単なる産業医をメンタル産業医に進化させられる評価尺度でもあります。長時間労働者や高ストレス者のうち、本当にメンタルヘルスに不調や失調が及んでいるのか、把握可能だからです。
精神科医John Rush先生によって開発され、世界10カ国以上で使用されています。 睡眠、食欲/体重、精神運動状態に関する質問に答えていくことで、簡易的にうつ度を自己チェックできます。
出典:こころのスキルアップトレーニング.うつ度チェック 簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)
メンタル産業医の命名者が総説した、健康経営に長けたプロフェッショナル産業医で知られる合同会社パラゴン(東京都港区)は、産業医としての契約先においてこの尺度を活用してもらっております。メンタルヘルス向上やストレス源低減を介しての健康経営水準の向上につながっております。
参考サイト:ストレスチェック面接医のための「メンタル産業医」入門 改訂第2版