自殺予防は、職場と地域の環境づくりから ― 千歳市の自殺対策事業で「メンタル産業医」が講演

千歳市の自殺対策と、メンタル産業医が果たす役割

合同会社パラゴン代表社員であり、「メンタル産業医」を提唱する櫻澤博文は、2026年10月16日(金)、北海道千歳市が開催する「こころの健康づくり講演会」に講師として登壇いたします。

今回の講演は、千歳市が推進する自殺対策事業の一環として位置付けられています。

講演テーマは、

「メンタルヘルス入門~健“幸”生活を育む7つの習慣」

健康を土台として成功と幸福を育む「成幸力」の考え方と、日々の暮らしや仕事の中で実践できる健康習慣について、医学と産業保健の知見を交えてお伝えします。

自殺対策を「個人の問題」だけにしないために

自殺の背景には、健康問題だけでなく、仕事、経済的な困難、家庭環境、人間関係など、さまざまな要因が複雑に関係することがあります。

そのため、自殺予防を本人の努力やセルフケアだけに委ねることは適切ではありません。

千歳市が策定した「第2次千歳市生きるを支える自殺対策計画」でも、勤務問題への対策が重点施策の一つに挙げられています。

これは、産業医として長年取り組んできた課題とも深く関わっています。

職場でメンタルヘルス不調者が発生した際、本人への面談や医療機関への受診勧奨だけで対応を終わらせていないでしょうか。

過重労働、不適切な業務配分、相談しにくい職場風土、管理職の対応など、背景にある職場環境にも目を向ける必要があります。

不調者への支援と、不調を生み出しにくい組織づくり。この両輪が重要なのです。

ストレスチェックを、職場を変えるきっかけに

合同会社パラゴンでは、個人への健康相談や復職支援に加え、企業全体のメンタルヘルス対策の向上を重視しています。

例えば、ストレスチェックを実施するだけで終わらせず、集団分析の結果を職場環境改善に活用すること。

管理職や人事担当者が、部下の不調の兆候に気づき、適切な相談や支援につなげられるよう、教育研修を行うこと。

さらに、衛生委員会などを通じて、従業員と企業が健康課題を共有し、改善策を継続的に検討すること。

こうした取り組みは、メンタルヘルス不調の予防だけでなく、従業員が安心して働き続けられる職場づくりにもつながります。

自殺予防を考えるうえでも、個人への支援と組織的な対策を切り離さない視点が求められます。

健康を育む7つの習慣を、千歳市の皆様へ

今回の講演では、日々の暮らしの中で取り組める健康習慣を通じて、心と身体の健康を考えます。

生活習慣を整えることは、健康づくりの大切な一歩です。

一方、つらいときには無理に頑張らず、周囲に助けを求めたり、必要な休養や専門的な支援を受けたりすることも欠かせません。

健康づくりは、一人で頑張り続けることではありません。

自分自身の健康を大切にするとともに、家族、職場、地域が互いに支え合える環境を育むことも重要です。

今回の講演が、ご自身の健康を見つめ直すとともに、身近な方の心の健康について考えるきっかけになれば幸いです。


講演会のご案内

令和8年度 千歳市こころの健康づくり講演会

項目内容
日時2026年10月16日(金)13:30~15:00
テーマメンタルヘルス入門~健“幸”生活を育む7つの習慣
講師櫻澤博文(医師・医学博士・日本産業衛生学会指導医・労働衛生コンサルタント)
対象千歳市民、千歳市内に勤務されている方
会場千歳市総合福祉センター4階 402
参加費無料
定員会場80名・オンライン100名(申込順)
申込期間2026年10月7日(水)まで

会場での参加に加え、オンラインでの受講も可能です。

詳しい内容やお申し込み方法は、千歳市の公式ページをご確認ください。

千歳市「こころの健康づくり講演会」

千歳市の自殺対策について


企業・自治体の皆様へ ― 組織全体のメンタルヘルス対策を支援します

合同会社パラゴンでは、産業医としての実務経験を生かし、企業や自治体におけるメンタルヘルス対策、職場環境改善、健康教育などに取り組んでいます。

自殺予防に関する啓発活動から、ストレスチェック結果を活用した組織改善、管理職研修、休職・復職支援まで、個人と組織の双方に働きかけることを重視しています。

「不調者が出てから対応する」だけでなく、「不調を生み出しにくい職場をつくる」。

そのための産業医活動や講演・研修について、ご相談を承っております。

合同会社パラゴン

代表社員 櫻澤博文(MD, MPH, PhD)

公式ホームページ

写真は過去の講演を基にしたイメージです