“うつ病”と診断された者の増加、生産年齢人口の減少による人手不足、精神障碍による労災申請件数の増加と、職場におけるメンタルヘルスや復職支援は社会的問題となっています。労働安全衛生法の改正により、平成27年12月より主に1次予防を目的とした「ストレスチェック制度」が施行されています。
本書で合同会社パラゴン代表 さくらざわ博文は、1次予防から3次予防までを射程に入れた、根源的から、かつ総合的な支援方法を惜しみもなく公開しています。ストレスチェックの導入に難渋している実施事務従事者だけではなく、実施後の働きやすい職場環境づくりの方法や手段も、複数、紹介していることから、経験の浅い産業医にとっても有用な書です。