「名ばかり産業医」⑤|産業保健のあり方に関する検討会開催へ

週刊ダイヤモンドに「名ばかり産業医の闇」特集が2022年1月早々に出る前から「産業保健業務の具体化に向けた現状整理・課題抽出のためのWG」が組まれていました2021年10月7日が初回)。
そのWGが情報を週刊ダイヤモンドに出したのか、取材があったのかは不明ですが、ともあれそのWGが2022年7月に「産業保健業務の具体化に向けた現状整理・課題抽出のためのWG報告書」を出しています。

○ 「健康診断の結果についての意見聴取」、「長時間労働者に対する面接指導」、「高ストレス者への面接指導」など、全事業場において医師による実施義務のある活動については、確実に産業医(又は連携した医師)が行えるよう、優先順位を高くすることが必要。
○ 平成 30 年の安衛法改正で産業医への情報提供が義務付けられた際、健診事後措置等の法令根拠のあるものだけが法令上に明示されたが、職場復帰の面接指導やメンタルヘルス相談の内容等も何らかの方法で明示することが必要。

(産業医の独立性)
○ 産業医の勧告権など現行法令でも一定の仕組みはあるが、産業医が必要に応じて、事業者から独立した立場からの判断を行い、事業者に対して指導・助言が可能となるような法的な仕組みの強化が必要。
○ 平成 30 年の安衛法改正で産業医の独立性・中立性が強化されたが、事業者との契約がある産業医の立場を考えると、判断が事業者寄りになってしまうことも懸念される。産業医として業務を遂行するに当たり、労働者側にも
十分配慮した判断ができるよう、独立性や中立性の担保をどのように強化するかが課題。

その報告書を参考資料2とした「産業保健のあり方に関する検討会」の第1回検討会が2022年10月17日に厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課によって開催されることになりました。

健康経営®を推進するメンタル産業医で知られる合同会社パラゴン(東京都港区) としても議論内容が分かり次第、通知することとします。
アベニール 

 

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