国立国際医療研究センター病院ともあろう組織が、2020年当初は武漢滞在歴があるのに見逃し、市中クラスター形成支援という誤診をしていました。そこの医師は、その後、コロナワクチン接種に邁進した成果か、某大教授様に就任されています。
それはさておき、過去の失敗を教訓とし、凌駕するならばそれは失敗ではなく、勉強の機会です。そこで全国の産業医の先生方にとって有用と思うので時間経過をお示しします。
「当院における新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症患者3例の報告」(国立国際医療研究センター)(2020.2.5)(2021年7月5日時点では参照できなくなっています)
→症例1は、2020年2月27日日経新聞朝刊2面で取り上げられた武漢滞在歴がある33歳中国人女性です。
出典:厚生労働省.新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(11例目)と同一人物でした。
以下の経緯をたどっています。
1月19日に武漢市に滞在。
1月20日に入国。入国時は症状なし。26日まで国内を中国人観光客を引率していた。
1月24日から発熱と咳が出現。国立国際医療センターを受診したところ
武漢渡航歴あるのに感染が疑われることはなく帰された。
1月26日まで国内を中国人観光客を引率して観光地を訪問し続けていた。
1月27日症状が改善しないため、同上を再受診。
インフルエンザ簡易抗体検査で陰性だったので、再度帰された。
(その後の行動は明らかにされていない)
1月30日症状が改善しないため、3度目の受診。
胸部レントゲン検査がようやく施行され、そこで肺炎像が認められそのまま入院。

