ゲーム依存症治療や発達障がい者支援に長けた児童思春期精神科医を産業医が紹介

産業医が毎日のように遭遇する、最近のメンタルヘルス(産業精神保健)領域での最たる話題は、発達障がい者対応です。

メンタル産業医で知られる合同会社パラゴンの産業医契約先では日々、発達面での特性があるのではないかと企業側が疑っている労働者との産業医面談が予定されています。2020年を迎え、発達面で課題を抱える労働者へのキャリアコンサルタントによる適材適所支援は普遍的なものになりました。それでも産業医面談が組まれるということは、企業側は産業医に対して、発達障がいが疑われる労働者において、その発達面における支援を提供できる提携先があるかどうかが、企業が産業医に求める支援者としての最たる技能だとみなす時代になっているのでしょうか。

そんな中、児童思春期・青年期精神科の第一人者である土岐茂先生のご厚意で、土岐先生が院長をされている医療法人あさだ会 「第2心療クリニック コモリエ」を合同会社パラゴン代表が見学する機会がありました。

外来患者の7割が18歳未満という実際が物語るように、
写真のように親しみある入口です。
 

特記すべきは児童思春期精神科らしい遊具が備わっていると共に、対象関係論や弁証法的行動療法に関する著作も確認できたことです。

土岐先生は、これまでの乳幼児における発達評価や発達的に欠けているものを補う対応には限界があると捉えておいででした。発達特性があると、体質的に安心感や安全感が脅かされやすく、その「心の中の物語」は、より不安と恐れに彩られたものになりがちです。このような発達特性や愛着の問題があったとしても、関係性に焦点をあてた理解と介入という、適切な関わりと働きかけによって、健全な発達と成長の路線に戻すことが、5歳以下であれば容易とのことでした。なぜなら最近、乳幼児は通常考えられるよりはるかに豊かで複雑な「心の中の物語」を心の深いところで経験している事実があることがわかってきているからでした。
そのために「第2心療クリニック コモリエ」では、子どもたちの物語に寄り添いながら、「心の中の物語」が、より安心感、安全感に支えられた生き生きとした物語に発展するよう、一緒に紡いでいくことで成長と発達を促していく治療を提供していました。その際、こうしたカウンセリング的アセスメントの後に、発達面で評価テストをも行うこともあるそうです。その他にも、患者様の状況や希望に応じ、様々な精神療法や、必要に応じた薬物療法や生活療法なども併用することで、患者様と共に症状の改善や、生きやすい暮らしを目指していました。実際に落ち着いて精神分析を受けられるように、寝転がることも可能なソファーも用意されていました。

また、発達面で不安がある児童のみならず、ゲーム依存が心配な思春期の子を持つ親の相談も増えてきているそうでした。

確かに思春期は友人や家族と交わりながら、自身を確立する大切な時期です。正常な発達と病的な反応の区別の難しさから、成人を対象とした一般的な精神医学から児童思春期精神医学は、独立した診療領域としての特殊性があるとの指摘があります。
それだけに、この土岐茂先生のような児童思春期精神医学を専門とする医師に、最初から診てもらうことが実に大切です。

診療はネット予約も可能となっていて、詳しくはこちらから確認可能です。

出典:医療法人あさだ会 第2心療クリニック コモリエ.当院について