ストレスチェック42|高ストレス者のうち放置が想定の20~50倍も(2016/09/27)

健康経営の基盤としてストレスチェック制度の活用を推奨するメンタル産業医で知られる合同会社パラゴン(東京都港区)が高ストレス者と区分された労働者のうち、実際に面接を希望するものは想定の20~50分の1に過ぎず、つまりは想定の20~50倍もの高ストレス者が放置していることを明らかにしました。

厚生労働省が集めた専門家によるストレスチェックでの面接対象者の想定は1%でした。しかし検討した内容は見当違いであることが判明したと理解できます。

何しろその際の1%も、統計学的検定でいうならば3SDである0.5%の倍の数字であることから、統計学的知識がなかったのでしょうか。
まさか、片側検定していたのでしょうか??

出典:面接指導医バイト、この本読んだと応募して.amazon カスタマーレビュー

なんと0.05~0.02%と、想定の1/20~1/50 しか出ていないとか。 

高ストレス者を10%も出すのはおかしいと当HPや著書でメンタル産業医の命名者で知られる櫻澤博文は啓発してきておりました。

御用学者は誤用学者、疫学者には易学者や悪用学者がいることの実際は、以下から把握可能です。

 

出典:津田敏秀.医学者は公害事件で何をしてきたのか.岩波新書

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ここで9.95~9.98%の高ストレス者が放置されることになる現実に思いを馳せてみましょう。

レビューアーは以下のように記述しています。

「事業者の多くは面接医確保やその費用負担で難渋顔でしたが、今は面接希望者0の結果で満面の笑みを浮かべています。
一般的な組織では病的なメンタル不調者は3~5%を数え、その半数は医療に掛かっていないと聞きます。
面接希望者0に対し先ほどの笑う事業者に、これらの方が隠れ放置されているのは地雷をバラ撒いた状態ではないかと問いますと、その笑顔は消えましたが。」

 

この問題に対する回答は、すでに「メンタル産業医入門」に記載済です。a1425346-784f-4932-b86e-67c20744663f-large

参考サイト:ストレスチェック面接医のための「メンタル産業医」入門 出典:日本医事新報社