産業医による新型コロナウイルス感染症対策第8回目は、この新型コロナウイルス感染症に限らず、新興感染症の危険性に関する判別式を、企業内のコロナ対策を担う産業医が知っておくこと、有用と考えられますので、以下にわかりやすく記載しました。
それは、海外から持ち込まれる感染症として、毎年、致死率13%を数えている恐ろしい呼吸器感染症との比較です。
今でも年間約17,000人の新しい患者が発生し、年間で約2,300人が命を落としている日本の最大級の感染症です(厚生労働省:平成29年結核登録者情報調査年報)。 上記の解説は厚生労働省が以下にて用意しています。
また、結核予防会情報からも、朝鮮半島や中国本土の危険度がはっきりわかります。
それと比すると、今般の新型コロナウイルスへの理解、冷静になれるかと期しております。
(なお、季節性インフルエンザによる死者は年間3千人強発生しています。
出典:浅川澄一.「withコロナ」時代に「死者」から学ぶ「普通の暮らし」でぃめんしあ13号 20ページ。
年間、季節性インフルエンザに罹患する方が約1千万人と仮定すると、致死率は0.03%です
年間2千人とは、10年で2万人、結核が理由で亡くなった国民がいる現実と比較してみると、今回の新型コロナウイルス感染症との接し方、自明に至れるものと期しております。
なお、新型コロナウイルスに関する情報を精査したうえで、科学的根拠が確からしいと判じられる情報は随時、プロフェッショナル産業医で知られる合同会社パラゴンは、こちらにて公開してきています。
2020年4月11日追記
2019年11月に出された「平成30年(2018)人口動態統計(確定数)」から、日本での近年の総死亡は135万人前後、うち肺炎による死亡は9.5万人前後生じています。
果たしてこれらの値が増加するのか、もしくは別の死因が増加しないものか追跡が必要でしょう。
出典:第6表 性別にみた死因順位(第10位まで)別 死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合