武漢での新型コロナウイルス感染症対策⑩|マスクについて(20/02/03)
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武漢での新型コロナウイルス感染症対策⑩|マスクについて(20/02/03)

2020年02月03日(月)6:51 PM

コロナウイルスに対応可能なマスクについて

世の中は、マスク騒動に明け暮れています。でもご安心ください。市販のマスクを装用したとしても、期待できるのはお肌の保湿効果程度。以下の記載を読んでもらえたらおわかりになるように、ウイルス感染予防効果は全くといってよいほど期待できません。つまりは大枚はたいて購入する必要はございません。


[濾過対象]

相手は、幽霊でもなければ気体でもありません。大きさと質量をもった物体です。

コロナウイルスの大きさは直径80~160ナノメートル(0.08~0.16μm)と、2003年に流行したSARSを引き起こしたコロナウイルスと大きさは同じ。

この大きさは細かい微粒子・・・いわば空気中の“ホコリ”です。


肉眼で見える大きさではありません。マスクの繊維の太さが肉眼で確認できるような一般的なマスクでは濾過は、全く期待できないこと、この段階で自明となったでしょう(たとえると、繊維と繊維の間は野球場位の大きさとすると、マウンドに立つピッチャーがコロナウイルス。簡単に素通りします)。


そのような小さいレベルのホコリであっても国民には吸わせないようにと、労働行政は国家検定という品質確認システムを介した「防じんマスク」を用意させています。


[国家検定を受けた防じんマスクの性能]

0.1μm~0.3μm程度の大きさの塩化ナトリウムの微粒子を使って捕捉効率の試験を行っています。

求められた捕集効率が、以下の基準を満足した場合、そのレベルの性能を持つ使い捨てマスクだと認証されます。

区分1:捕集効率80.0%以上・・・DS1

区分2:捕集効率95.0%以上・・・DS2

区分3:捕集効率99.9%以上・・・DS3

 

区分2とは、95%以上、0.1μm程度の微粒子さえ95%は濾過しえる・・・そのマスクを通過するのは5%未満という機能を備えたことがわかります。

ウイルスを含んだ飛沫の侵入を、ウイルス単体だとしても防ぐことが期待できます。

なお、「DL1、DL2、DL3」という規格もあります。それは検体としてフタル酸ジオクチルという液体を使用した検定の場合です。

 

関連:防じんマスクなのに、どうして液体なの?

粉じんにオイルミストが混在している場合があります。摩擦熱で切削油や機械の潤滑油が蒸散し、空気中で冷却された場合にオイルミストが飛散します。

それらの捕集には液体対応も可能な「DL」という国家検定規格のマスクを活用することになります。


おまけ:N95マスクとは?

NIOSH(米国労働安全衛生研究所)というアメリカの労働安全衛生に関する総本山的機関が定めた規格のうち、日本のDS2に相当する微細な粉じんの95%以上を捕捉する能力を持つマスクのことです。

 

以上、ウイルスを含んだ飛沫の侵入を防ぐことができるマスクを、労働行政はすでに検定を実施した上で、品質担保をしてきていたこと、ご理解賜れるかと期しております。

 

読者特典

SARS流行時、渡航自粛とされていたカナダのトロントを通過したことから、自宅隔離措置を合同会社パラゴン代表は、当時の産業医から命ぜられました(その時、聖路加国際病院から派遣された医療従事者が2名いましたが、同院はそのような労働衛生的かつ感染症疫学に基づいた措置を講じることはありませんでした。当時、同院に産業医がいたかどうかは不明です)。

もとい
その自宅隔離中(2003年夏)に上記を学び、啓発用スライドを作成しました。そのスライドとその後の2008年メキシコ発豚由来インフルエンザウイルス対策情報も加えたMicrosoft PowerPointで作成したスライドを、読者限定で無料進呈致します。

ご希望される方は info@pro-sangyoui.com まで「呼吸用保護具解説スライド希望」とご記入の上送信ください。




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