プロフェッショナル産業医によるインフルエンザ情報|2016/17シーズンの予防接種株について

健康経営に長けたプロフェッショナル産業医として知られる合同会社パラゴン(東京都港区)が、2016/17シーズンのインフルエンザ予防接種(注射型)の選定対象となった株種とその型の2016年当時の有効性を記録として残します。
このような当社は産業医契約先に最新かつ最善の支援を余すところなく提供しています。

①2009年にメキシコからわたってきた豚由来インフルエンザ(A(H1N1)pdm09亜型

3-40代成人での抗体保有率(免疫力ある方々の割合)は5割程度です。2009年から8年にもなるのに半分しか抵抗力は獲得していませんでした。

対して 1.9%ものインフルエンザ治療薬への抵抗を示す耐性ウイルスが2016年時点で生じ始めていました。 

② A香港型
→ 2013年にスイスで見つかったタイプから、2014年に香港で見つかった変異型へ対象種が変更となっていました。
→ 変異型が大流行すると、免疫力を持つ人が少ないから死者が増加しえます。

③ B 山形型   3割程度しか抗体保有率はありませんでした。

④ B ビクトリア型 2割程度しか抗体保有率はありませんでした。

以上より、予防接種の活用をプロフェッショナル産業医は薦めてきています。

特に集団のうち6割以上が予防接種を受けると、集団免疫というボーナスポイントがもらえます。

集団免疫とは何??  ドミノ崩しを思い浮かべてください。 ドミノがところどころ抜けていたら、全部、崩れないでしょう。 流行の蔓延を防止しえるのです。
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出典:国立感染症研究所 平成28年度 (2016/17シーズン)インフルエンザワクチン株の選定経過