コロナ禍下を振り返る|国内第1例は中華人民共和国武漢市発&輸入感染症例
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コロナ禍下を振り返る|国内第1例は中華人民共和国武漢市発&輸入感染症例

2020年07月10日(金)12:46 PM

健康経営を脅かす存在が、経済第一、安全第二思想です。その防波堤になるのが産業医。「日本国内の新型コロナウイルス感染症第一例を契機に検知された中国武漢市における市中感染の発生」が国立感染症研究所(ウイルス第三部、感染病理部、感染症疫学センター)より発信されました。健康経営という観点に鑑みると、科学的新規性や後世への教訓という視点を鑑みると「新型コロナウイルス(COVID-19)」という名称より、「武漢ウイルス」と呼称した方がよい内容でした。

武漢というと、国立医療研究センターが「クラスター」という複数の感染者増加はおろか、国内感染拡大を引き起こしたとも懸念可能な輸入例の経由地でもあること把握できています。

参考サイト:合同会社パラゴン.産業医による新型コロナウイルス感染症対策⑫|国際医療研究センター病院による感染拡大疑い事例


このような国家的危機を医療機関が把握できない中、また危険地帯からの元首を国賓として招こうという愚考が原因で、危険地帯からの渡航者入国禁止という、そもそもの本質安全対策ができない行政と、それを諫めることができていない、しかしながら制約偽妖怪から出資を受けている忖度誤用学者が「専門家」として総理大臣にはべるのがこの国の現実。

出典:合同会社パラゴン.産業医による健康経営対策㉙|コロナ死亡率0.28倍へ低下、尾身医師:輸入例が根源と公式に指摘した日時とは?

参考サイト:合同会社パラゴン.産業医による新型コロナウイルス感染症対策㉗|感染症学会特別シンポジストの制約ぶり

 

その中でも安全第一、安心第二を掲げ、その倫理性と科学的根拠を行動指針にしている全国の産業医にとって初発例を抑えておくことは有用と考えますので紹介します。そこでされているので、健康経営を志向する産業医に向けて発信します。


出典:国立感染症研究所(ウイルス第三部、感染病理部、感染症疫学センター).日本国内の新型コロナウイルス感染症第一例を契機に検知された中国武漢市における市中感染の発生




患者Aの行動

2019年12月20日に日本から中国「武漢」市にその子供2人と帰省。
12月27日にその妻も合流。
2020年1月3日(以下、特記しない日付は2020年)に「武漢」に滞在中に発熱を認めた。
患者Aの家族とともに両親・弟家族の家に滞在した。
1月6日(日本への帰国日)に日本国内のクリニックでインフルエンザ迅速診断キット陰性とされ、自宅療養をしていた。症状が軽快しなかった。
1月10日にX病院を受診し、胸部レントゲン写真で肺炎像が確認された。
1月13日には肺炎症状が改善をみないことを受け、
1月14日に管轄保健所により行政検査の手続きがとられ、
1月15日夜に単なる肺炎ではなく新型コロナウイルス感染による肺炎だと確定診断がなされ、日本国内で検知された新型コロナウイルス感染症第一例目となった。
1月16日未明に国際保健規則に基づいて世界保健機関(WHO)に対して症例の発生が通告された。


感染源と思しき患者Aの父親Bの行動

2019年12月20日に患者Aが「武漢」入りした後Bの行動歴は、患者Aによると、近所の外出や買い物程度であり、医療機関の受診や海鮮市場への訪問、同居家族を含め明らかに症状のある者との接触歴はなかった。
12月28日に発熱し、自宅近所のクリニックに通院し、「普通の風邪」として治療を受けていた。
2020年1月3日に患者A以外に、患者Aの妻、患者Aの弟が発熱し、患者Aの妻は、翌日に解熱、患者Aの弟は、1月7日に解熱。つまり、B氏の同居者、成人5名のうち、3名が同時に発熱していた。
1月7日に、B氏は武漢市内の病院に入院し、CT画像上の肺炎所見と、入院日に採取された血液の検査における肺炎クラミジアIgG陽性(IgM陰性)によってクラミジア肺炎と診断された。

Bは「武漢」で妻と次男家族(次男、妻、子供1名)の5人暮らし。

 

国立感染症研究所の解説

疫学調査の結果から、患者Aの感染源は武漢市の市中で感染、もしくは、「クラミジア肺炎」と診断されていたB氏が感染源であった可能性の2つが考えられる。

現在のところ新型コロナウイルス感染症の潜伏期は2~14日と言われており、患者Aの発症日(1月3日)を起点とすると、遅くとも、1月1日には、武漢市において市中感染が発生していた可能性が高い

また、仮にB氏が、新型コロナウイルス感染症であったとすれば、自宅周辺の市中での感染の可能性が高く、遅くとも12月26日には武漢市において市中感染が発生していた可能性がある

1月14日に、WHOは武漢市の新型コロナウイルス感染症事例に関して、主に家族を中心として限定的なヒト―ヒト感染が起こっている可能性があること、より広範囲なアウトブレイクが発生する可能性があることを指摘した。また1月22日には、WHOによる現地調査の結果、ヒト―ヒト感染が発生していると指摘した

参考サイト:WHO.  https://www.who.int/news-room/detail/27-04-2020-who-timeline—covid-19

31 Dec 2019

Wuhan Municipal Health Commission, China, reported a cluster of cases of pneumonia in Wuhan, Hubei Province. A novel coronavirus was eventually identified.

1 January 2020

WHO had set up the IMST (Incident Management Support Team) across the three levels of the organization: headquarters, regional headquarters and country level, putting the organization on an emergency footing for dealing with the outbreak.

4  January 2020

WHO reported on social media that there was a cluster of pneumonia cases – with no deaths – in Wuhan, Hubei province. 

日本国内において、医療機関と地方自治体との良好な連携体制に基づき、第一例目を迅速に探知し、適切に対応できたこと、また、1月15日の段階で、武漢市における市中感染の発生を認知することができた。

 


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