日本整形外科学会雑誌96巻835~843に、「若手整形外科医の育成ー労働衛生の観点からー」が掲載されました。
元々は第94回日本整形外科総会のシンポジウムで議論された内容が下地となっています。
2019年4月1日から施行された働き方改革関連法の保護法益に基づき、2024年から医師に対しても課せられることになる時間外労働の上限規制の義務化に対する管理者責任や、2021年4月から施行された改正電離放射線障害防止規則について言及されています。
また、タスクシフトの対象となる具体的な業務と、その背景としてそれら業務への対応に所要する時間表が見ものです。
加えて特定行為と特定行為区分も具体的に記載されていることから、医療の現場での対応具合の歴史的証人といえる著述と思えました。