肥満者や糖尿病罹患者に「痩せるように」の指導は過去のもの
20世紀、死向品であるタバコを喫煙する方はニコチン依存症という病理構造に陥らせられている被害者なのに、「禁煙」という字が物語るように喫煙を禁じられるような指導を特定保健指導で受けることになったりと、いわば人権侵害の被害を被っていました。
かつ税収確保の源と目されることに加えて、早死にすることより年金はもらえないという被害者でもあります。
更には、山岡雅顕先生らが追求されたことは以下から確認できるようにしましたが、そもそも誤用する誤用悪疫学者の被害者でもあったわけです。
出典:産業医による新型コロナウイルス感染症対策㊲|半減させられたのは喫煙者ではなく保健所の方
なお今日、どの医師が「鼻薬を嗅がされている」のかわかるサイトもございます。
参考:あなたの主治医・産業医はどちらを追求?:的合理性推定サイトの紹介
同じように、肥満者も同じように被害者をなっている実際があります。
それは食欲を節制するだけの自己抑止力も、意思の強さも、将来への展望もないと誤解され、食べたいものを制限するよう言われ、やりたくない運動を強いられてきたのが肥満者や糖尿病罹患者です。
何をかくそう、健康経営支援型産業医と名乗っていた合同会社パラゴン(東京都港区)代表もその一人でした(むろん、減量手術を経なくても110キロの方を1年で45キロ減量するという、割合では41%減量というコーチング事例も誇れるような支援も提供してきておりますが)。
しかし今は違います。健幸経営とは、単に社員の健康度を志向するのではなく、社員一人一人の幸福追求権まで担保することを志向した概念の推進者と称しているのは自称だけではありません。産業医契約先に対する健幸増進内容も2022年度から大きく変えてきています。実際に援する企業内では、健康を前提として、共通の価値として、個人の幸福追求権(経済的、精神的豊かさ)の追求を担保する存在だからとの認識に拡がりが確認されてきています。
満腹感を感じ続けられたら食べなくて済む
そもそも我々は、どうして空腹を感じるか? それは血糖値が低下したからです。
食べ物を摂食すると、空腹が癒されるのは、血糖値が上昇するからです。
では、いわゆるメタボリックシンドロームの定義を満足する方はおろか、高血糖状態の方は、どうして食べるのでしょうか?
いつも血糖値が高いから、本来は、空腹を感じずに済むはずなのに?
ジオン公国のお偉いさんにコケにされ、チコちゃんに叱られそうですね。
そうなのです。食べても食べても満腹を感じないのは、血糖値が高いと感じられなくなっているからなのです。血糖値が上がったことを感じるセンサーがおかしくなっているから、いつも血糖値が低いを勘違いし、常に食べ続ける指令が出ているようなもの。
そこで 「血糖値が高いよ」というスイッチがオンになるように、つまりは飢餓感がきちんと癒されるよう、正常な生理機能が働くよう、病理構造を治療したら、空腹は癒されたと正当に判断できるようになり、つまりは食べなくて済むように戻せるのです。。
そういった作動をする薬、つまりは作動薬が開発されています。
実際に肥満者に「チルゼパチド」を週に一度15ミリグラム投与したところ、偽薬投与群と比較して72週目ですから1年半の経過後では、統計学的に有意差がある2割もの体重減しえていたとの検討結果が示されていました。
2割というと、100キロの人は80キロに1年半で減量しえたということです。
2022年で一番、インパクトを受けた結果ですので紹介しました。
なお、BMI35以上に対する減量効果は以下となります。
手術:3割(決断が必要)、
投薬:2割(楽だが最低週に一度の服薬が必要)、
櫻澤博文によるコーチング:4割(事情や自浄作用に期待する自助努力が必須)