メンタル産業医の分析|転倒死:49%も増加割合悪化中 対全死亡比

2021年07月25日に令和2年人口動態統計(確定数)(以下「死亡統計」)から2020年に日本では9,581人もが転倒・転落・墜落を死因としていた(以下「転倒死」)ことを伝えてから2年が経過しました。

参考URL:「アクティブ体操®」をメンタル産業医が紹介|転倒災害防止にて健幸経営を

その翌令和3年の死亡統計では転倒死が10,202人・・・③と1万人の大台を超えました

令和4年の死亡統計でも11,569人・・・④と、対前年度比 1.134倍と増加し続けています。13.4%増しです・・・A

「そもそも死亡者数が増えているから、ではないか?」との評価がされましょう。

それは否定しえます。

∵ 
「第7表 死因簡単分類別にみた性別死亡数」からみた2021年の死亡総数は1 439 856人です。・・・①

 2022年には確かに1 569 050人に増えています。・・・②

 

2021年の死亡全体における転倒死の割合は③を①を割ることから0.71%です。

2022年では④を②で割ると0.74%であることから、死亡全体における転倒死の割合が増加していることがわかります。 

いわば存在感をより示し始めているといえましょう。

2021 2022
死亡総数 1,439,856 1,569,050 1.090
転倒死 10,202 11,569 1.134
転倒死の死亡総数のうちの割合 0.71 0.74%  

 

【更なる分析】

②で①を割ると1.0897です。 つまりは2022年には、2021年より日本における死亡者は9.00%増加していました。・・・B

 

Aより転倒死が13.4%増加したのと  Bの9.00%増加したことの比を求めると 1.493:1です。

つまりは 転落死の増加率の方が 49.3% 多く死亡者数は増加していることがわかります。

いわば加速度が1.49倍だと理解するとよいでしょう。

また、死亡全体における転倒死の割合比較でも

以上の出典:厚生労働省 令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況

 

それだけに予防対策が より重要性を帯びています。

 

前述の「アクティブ体操®」をメンタル産業医が紹介|転倒災害防止にて健幸経営をでは 転倒防止に効果的な2つの体操、「ころばNICE神奈川体操」と「アクティブ体操®」を紹介していますので確認ください。

 

 

閑話休題

メンタル産業医が創設したのが当社合同会社パラゴン(本社:東京都港区)。メンタル産業医だから、安全や衛生工学には疎いのではとのそしりを受けることがあります。

 

そんなことはありません。以下の転倒防止方法を当サイトを通じて紹介したのは2016年5月11日のことでした。

転倒災害防止対策(STOP!転倒災害プロジェクト)

(ア)作業通路における段差や凹凸、突起物、継ぎ目等の解消
(イ)照度の確保、手すりや滑り止めの設置
(ウ)危険箇所の表示等の危険の「見える化」の推進
 
 
 
階段の始まりと終わりの滑り止めを 色別することで識別しやすくしています。
 
参考URL:メンタル産業医による平成28年度全国安全週間の解説

それを含めたその後の転倒防止にかかわる情報提供の実際は、こちらから確認可能です。

2016年から2023年まで7年経過しました。

 
以下の日本国家における人口ピラミッドという、日本国民の老化の進展は5年単位で図が切り替わります。一つ 切り替わったわけです。

 

老化を微分すると
細胞のがん化、
脳血管内皮細胞の脆弱化、
心臓弁の硬化、
筋力低下&神経反応の鈍重化(に伴う転倒死増加・・・メンタル産業医の分析|転倒死:49%も増加割合悪化中 対全死亡比)

一日一日、The road to the top is always uphill よろしく 抗いという 支援対策健康経営に則り 人的資本に対して人的資産化策を 提供し続けると、社員は健康かつ幸福という健幸経営が叶う方に進展していくものです。