2020年に、日本人は9,581人もが、転倒・転落・墜落で死亡しています。歩行や階段昇降を行わない労働者はまれでしょう。健幸(ウェルビーイング)経営を阻害する最大の有害因子といっても過言ではありません。
これら整形外科的疾患の対策として「第3次産業は大惨事産業」と「メンタル産業医」の命名で知られる合同会社パラゴン(東京都港区) が効果的な2つの体操、「ころばNICE神奈川体操」と「アクティブ体操®」の二つを紹介します。
「ころばNICE神奈川体操」とは
2015年より神奈川県は以下のように6月を転倒防止の重点取組期間と定め、かつ「ころばNICE神奈川体操」を県民に展開していました。
当社も2018年より当サイトを通じて紹介してきています。
合同会社パラゴン.「第3次産業は大惨事産業」命名の産業医|転倒・転落・墜落防止に「ころばNICE神奈川体操」を紹介
「アクティブ体操®」とは
JFEスチールが腰痛や肩こり解消効果を狙って製作した体操です。
マツダ社でも導入され、そこでの検討を踏まえると、
うち、
①深呼吸
②股割り
③四股の姿勢での肩入れ
④ハムストリングスのストレッチ
⑤太もも前のストレッチ
⑥屈伸と前屈運動
⑦爪先立ち運動
⑧脊柱運動
の8つが、肩こり、腰痛、膝の痛みといった整形外科的疾患の発症予防や除痛効果があるのみならず、つまずき、転倒災害といった労働災害防止効果もあること、
「産業医学ジャーナル」誌2017年1月号に掲載されました。
出典:山下真紀子ら.作業前体操及びローカル筋トレーニングによる腰痛の予防.産業医学ジャーナル;40:46-51:2017
このアクティブ体操®はUTubeで公開されています(以下、音響が出ます)
JFEスチールでは全事業所で毎日実施しているとか。
腸腰筋や大腿挙筋群は気が付かないうちに衰えているもの。突然、つまづいたり、自転車をこぐことがキツくなったりと、「老いるショック」が来てからでは遅いです。