産業医先に提供:テロ危険情報、遭遇した際の対策、テロ事件一覧(2016/09/08)
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産業医先に提供:テロ危険情報、遭遇した際の対策、テロ事件一覧(2016/09/08)

2016年09月08日(木)10:59 PM

健康経営に長けたプロフェッショナル産業医で知られる合同会社パラゴン(東京都港区)は、産業医としての契約先に対して、海外における危険情報も提供しています。それには日本アイラック社によるテロにあわない方法も含まれます。

渡航該当者においては注意情報を参考のうえ、十分な対策をとってもらうためです。

出典:外務省 海外安全ホームページ

 

◆日本アイラック社からの危機管理情報より<日本アイラック危機管理情報>


参考サイト:日本アイラック

 

【日本アイラック社からの注意情報】

①国や地域によって起こりうるテロのリスクは異なるため、 渡航先のテロに関する情報を予め自身でも把握する。

②滞在中、公共交通機関を利用する場合は周囲の状況や安全確保に十分注意を払う。

③イスラム過激派等によるテロの標的となりやすい宗教関連 施設(寺院、教会など)、軍や警察関係施設にはできる限り近づかない。これらの施設を訪問(利用)する場合は極力長時間留まらない。また、主要なホテルの入口やフロント等の不特定多数の人が立ち入る場所にもできるだけ長時間留まらない。国によってはショッピング・モールや市場などの不特定多数が集まる場所も注意が必要な場合がある。

④空港および駅では、テロを防止するため監視パトロールやセキュリティが強化され、これに伴い空港到着までの幹線道路や鉄道駅などでの検問、空港到着後のセキュリティ・チェック(荷物、身体検査)の実施が予想されるため、利用予定航空便などに乗り遅れることがないよう、出発時刻の3時間以上前までに空港に到着するなど、余裕をもった行動を心掛ける。

⑤万が一テロ等の不測の事態が発生した場合に備え、家族や派遣元(担当者)との間での緊急連絡先を再確認しておく。

⑥テロ事件等に遭遇した場合には、現地の日本国大使館又は総領事館に至急連絡を入れる。

 不測の事態に遭遇した際には、大使館からの緊急連絡・指示を受けることができるよう準備しておく。

 そのために渡航前に外務省の「たびレジ」または「在留届」を必ず登録する。

参考サイト:外務省.海外へ渡航される皆様へ

⑦テロ事件発生後は政府当局により治安の強化が図られ、不用意な行動が治安当局に誤解を招く恐れがあるため、夜間の外出や単独行動を極力しないよう行動に十分注意する。

 

参考サイト:外務省の在外公館リスト(国別)

※渡航先を管轄している在外公館を必ず確認して下さい。

※外国籍の方は国籍に応じ渡航先の在外公館をご自身で確認下さい。

 

移動時の注意

2016年9月18日にはニューヨークで爆発事件が発生しました。その際も渡航該当者におかれましては、注意情報を参考のうえ、十分な対策をとるとともに、改めて関係各位に注意喚起が必要となりました。

例えばニューヨーク市の空港及び駅ではテロ防止対策のための監視パトロールやセキュリティが強化され、これに伴い空港到着までの幹線道路や鉄道駅などでの検問、空港到着後のセキュリティ・チェック(荷物、身体検査)が実施されたこともありました。
利用予定航空便に乗り遅れることのないよう、出発時刻の3時間以上前までに空港に到着するなど、余裕をもった行動を心掛ける必要が出てきたこともありました。

 

○テロ発生リスクに対する注意情報(2016.09.08時点)

海外メディアによりますと、シリアやイラクで活動を続けているIS(イスラム国)は、9月5日にインターネット上で、シリアでオーストラリア人のIS戦闘員が戦闘により死亡したことを受け、オーストラリアにおいて人々が集まるところでテロを実行するよう呼びかけたと報道されています。

具体的には、シドニーのオペラハウスやバンクスタウン、ボンダイ・ビーチ、メルボルンのクリケット・グランド、ブランスウィック、ブロードメドウズなどの名称が挙げられていたとされています。

オーストラリア治安当局によれば、現在シドニーやメルボルンにおいて差し迫った具体的な脅威は無いとしています。一方、今後ISによるテロの呼びかけに呼応する、いわゆる「ローン・ウルフ」などが出てくる可能性は排除できません。

現在オーストラリアへ渡航中または渡航予定の大学は、念のため当面のあいだ人が多く集まるところへはなるべく行かないよう注意し、やむを得ず行く場合でも滞在時間を短くするなどの注意喚起をされることをおすすめします。

本邦外務省は2016年9月7日付で以下の「スポット情報」を発出していました。

◎オーストラリア:ISILによるオーストラリアにおけるテロの呼びかけに伴う注意喚起

※外務省は豪州に対し「危険情報」は発出していません。

 

◆日本アイラック社からの注意情報

昨年来各地でテロ事件が相次いでいます。(以下、主な事案を抜粋)

 

[2015年]

1月フランス:パリにおける出版社襲撃事件

1~2月シリア:日本人殺害事件

3月チュニジア:チュニスの博物館への襲撃事件

8月タイ:バンコクにおける爆弾テロ

10月トルコ:アンカラにおける爆弾テロ

10月バングラデシュ:北部における日本人殺害事件

11月フランス:パリにおける同時多発テロ

 

[2016年]

1月インドネシア:ジャカルタ中心部における爆弾テロ

3月ベルギー:ブリュッセル空港におけるテロ事件

5月トルコ:ブルサ及びガジアンテップにおける爆弾テロ

6月トルコ:イスタンブール旧市街及び空港でのテロ事件

7月バングラデシュ:ダッカにおける外国人襲撃事件

7月マレーシア:クアラルンプール郊外における爆弾テロ

7月フランス:ニースにおけるトラック突入事件

7月ドイツ:バイエルン州などにおける複数の一般市民に

 対する襲撃事件(テロと確定していない件も含む)

(2016.08.12更新)

 

テロの発生要因は国や地域で異なるため、テロのリスクを一概にひとまとめにすることはできません。海外渡航にあたっては当該渡航先国においてどのようなリスクがあるかを知った上で出発されるのが望ましい状況です。

 

また、イスラム過激派組織の主張に影響を受け、実際には組織的繋がりを持たない個人が銃撃などの犯行に及ぶ、いわゆるローンウルフ(一匹狼)型の犯行も見られます。

 

以上のことから、海外へ社員や労働者を派遣されている企業、及びこれから派遣される予定の産業医先はは、テロの脅威が継続していることを踏まえ、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう自ら最新情報の入手に努めることを促すなど、以下を案内されることをおすすめします。

 

【日本アイラック社から発砲や爆発に遭遇した場合の基本行動】

◆発砲音や爆発音が聞こえたらすぐに伏せる

 → 伏せずに移動すると銃撃の標的になる等のリスクあり

◆伏せたまま頑丈な壁などの陰に移動し隠れる

 → その後周囲の状況を確認する

 → パニックに巻き込まれないように

◆移動しても危険が無いことが確認できたら、速やかにその 場を離れて安全な場所に移動する

 

以上



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