メンタル産業医による発達障がい支援の最高機関:株式会社Kaien見学記&2021年最新支援ラインナップ(18/10/25)

具体的な発達障がい者支援とは

共感や共聴、生育歴への理解といった古典的なケアは、一義的には不要との意見を見つける機会がありました。

なぜなら、発達障がい者に必要なのは情報の整理だからとのこと。

 

具体的にはその人の周囲から入ってくる視覚、聴覚といった感覚器官から入力される情報を、うまく脳内で整理し分類し、統合し、言語の発語という対応や身振り手振りといった動作による反応に繋げることが出来たらよいのですが、脳内での情報処理に遅延や遅滞があると、そうもいきません

そこで同社は構造化」、「可視化」、「単純化」、「反復化という発達障がい者のキャリア形成支援を、10年単位の 長期的視軸にて、カーナビのように提供してきているという、わが国有数の機関です。

更に仔細を把握されたい場合には、同社代表取締役である鈴木慶太氏の以下の著作がわかり易い本です。

 

出典:大和書房.知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本

おりしも同社の秋葉原サテライト事業所を見学する機会に恵まれましたので紹介します。

見学記(2018年10月25日)

秋葉原サテライト事業所(東京都千代田区岩本町3-10-7 東自機ビル3階)は就労移行支援や定着支援を目的としています。

発達障がい者の特性を活かしていることより、障がい者側ものびのび・いきいきと社会活動に貢献できる支援の実際を確認できました。

同社へのアクセスは以下からも可能です。

 

 

参考サイト:株式会社Kaien

以下、2021年2月24日追記

 

新たに整理されているので紹介します。

Kaienによる法人向けサービス>

 

 

おわりに

メンタルヘルス不調者の面談をすると、その背景に「発達障がい」という特性を持つことが確認されていなかったり、「発達障がい」という特性を持つことが確認されていたとしても その特性の特徴が上長や管理職に伝達や引継ぎされておらずに、当人の特性にはふさわしくない業務配置や任務指示がなされ、結果として無理を圧させることとなり、その「発達障がい」という特性を持つ当事者がメンタル疾患に追い込まれる機会があります。

例えば傾聴的態度でも

自分のことを振り返らせることが、何を考えたら良いのだろうかと混乱させる

思いついた記憶が、それぞれ断片的だと、それぞれの因果がないことから更に混乱を増幅させてしまう。

インタビュアーが“あ、ここは「積極的傾聴が大切だと習ったから、時間をかけて、本人が

言いたくなるまで 待とう”と、以上の隘路から抜け出す支援を用意できず、
ますます混乱、苦痛、苦悩な時間を増長させ心理的に摩耗させる。

以上の3つの経緯にて「積極的傾聴」は救援策ではなく、神経的疲労や神経摩耗へと追い込んでしまうという病理構造を形成させることが危惧されます。

それを防止するのがロールプレイング(略称:ロープレ)研修を通じた対人関係の技能修練です。そこで「キャリアコンサルタント」という国家資格には、この技能が修得しているのか、技能試験もあります。

残念なことに専門職の中には(も)、自己効用力が低い傾向があると、「共依存」に陥っていることが確認できないような場合があります。

その性格を教育や訓練にてコントロールできない場合には、自身の自己愛傾向を投影するような対応を執ってしまうという「産業保健」という領域では危険な状況までも確認されています。

例えば

①「先生」「先生!」と敬愛されることに勘違いして、不可侵な女帝として君臨し、心酔者の心理を操作し、意に沿わない人事労務担当者さえも追い落とす人もいます。

②仕事から回避する逃避的社員を愛護的姿勢で猫かわいがりすることで、学校の保健室化している事例(日本労働安全衛生コンサルタント会本部研修会で、その事例提示する医師あり)。

いずれであっても、もしくは双方が加わっては、被相談者側の社会生活力を育成することにはつながらず、つまりは自律的自立を損なってしまっているケースも確認されています。

従って健康経営に長けたプロフェッショナル産業医で知られる合同会社パラゴン(東京都港区)で、メンタル産業医の命名者である代表関与している複数の書籍で、あるべき支援について記載したり、専門家に記載してもらったりしてきました。

書籍を通じても、そして産業医先に対して当社は、発達障がい者支援におけるキモとして、和を以って尊しとなす、空気を読めば済んでいた オリジナル日本人だけの社会から、多様性あるグローバル社会における企業へ進化するチャンスだと認識してもらっています。そして言葉を述べる際には英訳するように、主語と述語を明確にし、そして5W3Hに沿って、伝えたいことを論理分解して伝えやすくするような図表雛型を使ったりすることが肝要と述べています。

 

中でも以下の書籍は、田村隆氏、宮木幸一氏といった支援の第一人者からのノウハウが提供されています。

田村隆氏の構築されたノウハウは「こころの耳」でも取り上げられています

 

 

出典:キャリアコンサルティングに活かせる 働きやすい職場づくりのヒント.金剛出版

参考サイト:こころの耳.ストレスチェック関連の取り組み事例