厚生労働省委託 建設労働者雇用支援事業 雇用管理研修コミュニケーションスキル向上コース 2022年度の最後は静岡会場で迎えました。
2023年01月24日13時から、静岡県建設業協会9階会議室で開催されました。その講師をメンタル産業医で知られる合同会社パラゴン(東京都港区)代表の桜沢博文が務めました。
2019年に台風15号によって千葉県内で送電線を架橋する鉄塔が転倒し、停電が長く続いた事例を思い出してください。それが一例ですが、高度経済成長期に建設・設営された生活インフラが次々に、再建期を迎えてきています。
崩落する橋げた、陥没する道路と 修繕が次々と求められることに対し、実際に投資額は増加してきています。しかしながら従事者数は増加しません。
修復する人財も、技術伝承すべき人手も不足しています。
建設業全体だと1人を4社が取り合う状況です。
躯体工事従業者だと、1人を8社が取り合うような「売り手市場」です。
人の役に立つ仕事なのに、若者の定着が低いのが建設業。若手が増加しない分、高齢者をなった技能工、職人、技術者が継続勤務や雇用延長、長時間労働にて間に合わせている現状が把握しえます。
ここで着目してほしいことがあります。
平成12年や13年ですから2000年や2001年と、「宇宙の旅」を人類がしているものと想定されていた頃。つまりは今より23年前から、全業種との比較で、若者の定着度がより悪化しています。
23年後というと2046年。建設業は、23年後の日本を示唆するような、つまりは建設業は日本の産業における先行指標だと捉えられましょう。
対して建設業において若者の定着支援が叶えば、未来の日本を救う先進事例になりえるからと、コミュニケーションスキル向上支援として、以下を提供してきた次第です。
健幸経営支援型産業医として、健康で幸福を担保するというウェルビーイング経営の具現化を通じて人的資産価値を向上する方法として「動機付け面接」という技法があるということを、実技・実習を介して履修してもらいました。
そんな中、「若手職員対象『社会経済事情研修』第4回(先進事例研究) これからのキャリア形成に活かす 職場におけるストレスマネジメント&ヘルスケア」を企画された一人より、令和4年度 中小企業人材確保のための 奨学金返還支援事業を教えてもらいました。
もとい、それら悪いイメージではなく2024年4月からの働き方改革関連法施行に加え、作業着をファッショナブルにした「K=カッコイイ」を目指す企業も実際あるのだということを。
建設業に限らず、人手不足に悩む企業に対して、人財確保に役立ててもらおうと、都内中小企業等に対し、将来中核人財となりうる技術者の確保と定着を支援するため、企業等と東京都が協力し、
大学生等が貸与を受けている奨学金返還費用の一部を助成する制度を実施されていました。
未来の労働者が、イキイキと楽しく 明るく 朗らかに生活できるようになる支援になることと期待しえました。
今回、健康で幸福を担保するという、健幸経営支援型産業医として、ウェルビーイング経営の具現化を通じて人的資産価値を向上する立場として以上を取り上げました。