健康経営に長けた産業医による神奈川県「風しん予防協力法人登録制度」の解説

健康経営に長けたメンタル産業医命名者が創設した合同会社パラゴンが風しん対策情報として神奈川県風しん予防協力法人登録制度 をお届けします。

神奈川県風しん予防協力法人登録制度について 

神奈川県は、県と連携して風しん予防に取り組む法人や団体を「風しん予防推進協力法人」として登録する制度を設けています。

登録メリットとしては、以下が挙げられています。

ポスター、ちらしなどの啓発グッズが無料で提供してもらえます。

最新の風しん対策(無料抗体検査や予防接種に関する助成制度等)メール情報が受信できます。

風しん予防の推進に顕著な実績があった法人等は、表彰される予定です。

 

登録要件(風しん予防推進協力法人の活動内容)

次の各号の各項目のいずれかの活動を3つ以上実施することを登録要件とします。

(1) 従業員に対する啓発活動

ア 県が発行するポスターやチラシを食堂や事務室等、従業員の出入りの多いところに掲示又は配架する。

イ 社内報等の広報ツールにより、風しん予防の必要性について呼びかけを行う。

ウ 上司及び産業医等が風しんの予防接種をうけるよう呼びかけを行い、接種しやすい環境づくりを行う。

(2) 従業員に対する直接支援

ア 予防接種の費用に対する助成を行う。

イ 定期健康診断の受診項目に抗体検査を追加する。

(3) 社外に対する広報活動

ア 法人ホームページに風しん予防(県作成ホームページ)のページにリンクするバナーの表示を行う。

イ 顧客等に対してリーフレットを配布する。

 

 

 

 

◇九都県市共同での 風しん対策について

→先天性風しん症候群に関して、解り易い絵があります。

 

 

◇千葉県風しん抗体検査が受けられる機関一覧

→千葉県内で抗体検査が受けられる医療機関が探索可能です。

関連話題

厚生労働省健康局健康課&結核感染症課より、「麻しんに関する特定感染症予防指針の一部改正について(通知)(平成31年4月19日健健発0419第1号・健感発0419第1号)」が出された背景を記録しておきます。 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法に関係する「麻しんに関する特定感染症予防指針」が改正されたことの通知です。

改正された背景には、
①海外から麻しん感染者が多数渡航してきていることを疑わざるを得ない現実がある。
②海外で感染し、帰国後に麻疹と診断された「輸入症例」への対策を強化する必要がある。

以上に対して空港職員などに予防接種を推奨する内容となっています。

 

【統計】
国立感染症研究所による2019年の麻しんの患者報告数 2019年4月10日現在 382人。

推定感染地域:「国外」58人(約15%)

都道府県別:大阪 129人、三重53人、東京44人、愛知31人、神奈川23人、埼玉11人、千葉&兵庫10人、和歌山9人

2019年 1 – 3月の世界の麻しん感染者数が4倍に (WHO推計)

WHOは4月15日、1 – 3月の麻疹 の感染者数が2019年に入っても増加し続け、前年同期比4倍、約11万2千件になったことを発表しています。

対前年比でいうと、アフリカ8倍、欧州4倍でした。

WHOによると、ワクチンの2回接種にて確実なる感染防御が獲得可能だそうです。そして人口の95%が1回でもワクチン接種機会が確保されたら、大流行は抑止しえるとのことでした。しかしながら実際の1回接種率は85%程度に留まっている限界があります。