日本において近年、過労死や過労自死(自殺)(以下、過労死等)が多発し大きな社会問題となっています。何しろ過労死等は、死に至ってしまった本人はもとより、その遺族又は家族のみならず社会にとっても大 きな損失です。そこで過労死等の予防や調査研究といった対策を法律で定めたものが「過労死等防止対策推進法」です。
メンタル産業医の命名者として知られる合同会社パラゴン(東京都港区)代表の櫻澤博文も、この過労死等防止対策推進法が元となって行われている過労死等防止対策推進シンポジウムの講師となって3年目になります。3年目は過労死等防止対策推進研究を開始するきっかけとなった福井会場の講師でした。その模様が、NHK福井のニュースを始めとして、以下のように取り上げられました。
中日新聞
過労死等防止対策の研究を開始するきっかけとなった地である福井での模様。
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労働衛生コンサルタントの桜沢博文さん(50)の基調講演もあり、社員の裁量権を高めたり、残業時間を減らすことでうつ病のリスクを半減できると説明した。肥満がうつ病のリスクを高めることにも触れ、継続的な運動や規則正しい生活をするよう呼び掛けた。
福井新聞
医師で労働衛生コンサルタントの櫻澤博文さんが講演し、生産年齢人口が減り続ける中、うつ病の発症リスクを減らすために従業員の健康や労働時間の管理が重要と訴えた。
出典:福井新聞.過労死したNHK女性記者母が訴え. 2019年11月19日
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NHK福井
少子高齢化に伴う労働人口の減少を背景に人手不足が進んでいる現状についての説明、
働く人のストレスの度合いを測る「ストレスチェック」を職場に導入し、職場環境の改善につなげていくことの大切さを報じてくれました。
なお、6年前に31歳で心不全で亡くなり過労死と認定されたNHKの佐戸未和記者の母親の恵美子さんによる「過労死を防ぐためには厳しい法律の規制も必要だが、健全に働くことのできる社会風土をつくっていくことも大切です。私たちと同じ苦しみを背負う人が今後2度とあらわれないことを心から願っています」との切実な肉声による叫びの動画も報じられました。
合同会社パラゴンとしても、この声が無駄にならないよう引き続き、「過労死ゼロ」を目指して精進を重ねてまいります。よろしくご教導の程、お願い致します。