京大院医学研究科・社会健康医学系専攻・健康情報学分野第15回同門会でメンタル産業医提唱者講演

メンタル産業医の命名者が創設したことで知られる合同会社パラゴン(東京都港区)代表が、京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 健康情報学分野・第15回同門会にて「Society5.0時代の健康支援とは」という題で講演致しました。

講演は13年ぶり。その間に同窓生との主に以下の2点での協業を紹介しました。

1点目は感染症対策。

具体的には2008-2009に流行した豚由来新型インフルエンザ(AH1N1-pdm)対策。無症状でも、家族が感染した場合には自宅待機した群の方が、家族感染があっても通常通り出勤する群より、勤務先での罹患率は少なくて済むという、今日の濃厚接触者の自宅待機の根拠となる論文にまで発展しました。

2点目は過労死対策。

食事摂取や摂取内容、摂取態度と抑うつとの関連性を同窓生の指導されていた院生らが検討した結果は、IFが3を超すAppetite誌を筆頭とする複数の欧文栄養学雑誌に掲載され続けました。生活習慣の改善がメンタルヘルス不調防止に資することが期待されたことから、それらにまで寄与できる産業医を「メンタル産業医」と命名しました。実際にメンタルヘルス不調の予防までできるようになりたい産業医の参考書として参考サイト:「メンタル産業医入門」(日本医事新報社)から刊行されたことも紹介しました。加えて、医師の過労死問題を扱った日本医学会総会でのシンポジウムでのキャリアコンサルタントを活用した対策を紹介しました。

コロナ禍の下であっても後進は、デジタルトランスフォーメーションの進展中、今後30年以内に訪れるSociety5.0時代を具現化する立場です。その予見されている実像を、さる第93回日本産業衛生学会総会 での2つのシンポジウムにて紹介した内容を踏まえ示しました。出典:内閣官房。 Society5.0を見据えた発展をとげるためには、それら新常態はやってくるものではなく、改革や革新、具現化を通じて創造していくものだと。

その為の資金確保先としてGLG カウンシルへの登録職業性ストレスチェック実施センターの販売支援、そして医師、保健師は当然として、精神保健福祉士や介護福祉士といった福祉のプロとも協働しているプロフェッショナル集団である当社との協業も提案しました。
 

補足

Society5.0では経済の発展と自然社会の安定性維持とが相対することはなく両立しえるようになります。

Society 5.0 では世代間の相互尊重や個人差を超えた活躍が可能になります。閉塞感は打破され、希望の持てる、快適で活力の高い社会が実現します。

具体的にするために「ムーンショット型研究計画」があります。


具体的な目標が以下のように示されています。

 

例えば医学でしたら2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現する  出典:内閣官房.ムーンショット目標2
→臓器間の包括的ネットワークの統合的解析を通じた疾患予測・未病評価システムによって、疾患の発症自体の抑制・予防ができる時代が到来します。

他には 未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出する  出典:内閣官房.ムーンショット目標5