毎年10月は「年次有給休暇取得促進期間」です。健康経営に長けたメンタル産業医集団である合同会社パラゴン(東京都港区)が年次有給休暇等を取得しやすい環境整備に向けた取組を紹介します。
10月からは下期に入ると、来年(来年度)の年次有給休暇の計画的付与について、労使で話し合いを始める企業が出てくるころでしょう。
この10月は「年次有給休暇取得促進期間」です。リチャージ、リフレックス、リラックス、リセット、レクリエ―ション(リ・クリエイト・アクション・・・再創造活動)に繋がる休暇を取得することは、心身の疲労回復などのために必要で、さらに、仕事に対する意識やモチベーションを高めます。また、休暇を取得しやすい環境は、仕事の生産性を向上させ、企業イメージの向上や優秀な人材の確保につながるなど企業、労働者の双方にメリットがあります。
プロフェッショナル産業医集団の合同会社パラゴンも、産業医先には、部署や部門毎の有給休暇取得率を衛生委員会で審議するよう9月には提言しています。このように計画的な年次有給休暇の付与について検討する良い時期です。
かつ10月だけ、有給休暇取得を促進される「月間」であってよいわけでもありません。従って名称は月間ではなく期間となっています。
【年次有給休暇の「計画的付与制度」の活用とは】
「計画的付与制度」とは、年次有給休暇の付与日数のうち、5日を除いた残りの日数について、労使協定を結べば、計画的に年次有給休暇取得日を割り振ることができる制度です。この制度を導入している企業は、導入していない企業よりも年次有給休暇の平均取得率が7.5ポイント高くなっています(平成28年就労条件総合調査より)。この調査結果から、この制度を導入することによって年次有給休暇が取りやすくなると考えられます。