メンタル産業医によるストレスチェック解説書|「もう職場から“うつ”を出さない!」(労働調査会)

メンタル産業医の命名者で、健康経営の基盤としてストレスチェック制度の活用で知られるプロフェッショナル産業医集団を創設した合同会社パラゴン(東京都港区)代表社員による書籍 第3弾書籍として「もう職場から“うつ”を出さない!―ストレスチェック時代の最新メンタル不調予防法」が労働調査会より発売されています。

 

出典:もう職場から“うつ”を出さない!

精神障害の労災申請や認定件数に減少の兆しは確認されていません。
“うつ病”と診断される方々はおろか、産業医の輩出元である産業医科大学から、判明しているだけで5人もの女性医学部生か医師が自死している恐るべき実際が確認されています。
労働者の生命と財産を護ることを使命とした産業医科大学でさえもこうです。

そのような不幸を新たにしないためにメンタル産業医の命名者さくらざわ博文が、医師キャリア20年の全力を傾け、以下のようにストレスチェックを中心に据えた1次予防から3次予防までを網羅した総合的な支援方法を抽出の上記載しました。

ストレスチェックでは以下のような問題が確認されています。

“「ストレスチェック面接医のための「メンタル産業医」入門」(日本医事新報社)より安く、でも中身は充実している本が良い”
 “産業医ではないストレスチェック実施者やストレスチェックでの実施事務従事者向けの本を出して欲しい”
“ストレスチェックを業者に頼んでやってもらったが、やりっぱなしで困っている”

“ストレスチェック実施後、元からいる産業医に面接してもらったが、会社への不平不満ばかり ぶつけられて産業医が辞めたいとこぼしている。”
“社会保険労務士にストレスチェック実施後の集団分析のやり方を相談したが、経験したことがないと力になってくれない。”

“ストレスチェックを活かして働きやすい労働環境をつくれと労働組合から言われたが、会社として何をしたら良いのか解らない”

“2016年10月13日、東京労働局主催の「産業保健フォーラム IN TOKYO 2016」に参加した際に、三井化学株式会社土肥誠太郎統括産業医の「ストレスチェックと職場環境改善の取組み」という講演に以下とあった。
1000人の事業場規模でストレスチェックを実施すると、うち10人は一般の健康相談で対応し、1〜2人が面接指導になるので次の施策が必要。
①ストレスチェック結果を通知するだけでは労働者の「気づき」を期待できるわけではない。
②相談窓口がないと高ストレス者を受け入れられない。
③ストレスチェック実施後に面接指導と健康相談の窓口をいずれも設置し、健康相談に誘導しつつ、まず相談対応してから必要に応じて面接指導に誘導した方がよい。
④集団分析において10人未満の集団であってもプライバシーに配慮した上で集団分析できるように安全衛生委員会において審議しておいた方がよい。
このようなことを言われても大手会社だからできるもの。いわばオリンピック級の企業と違い草野球クラスの企業では、実際をどうしたらよいのか?”
“集団分析の結果、職場のストレスを低減する計画を策定するのに際して、良好なコミュニケーションをとるにはどうしたら善いのか分からない”

以上のような悲鳴に近い問い合わせが多数、合同会社パラゴンには寄せられています。

そこでこれら課題を解決する書籍を刊行すべきだと、初回のストレスチェックが終わる2016年11月30日期限に間に合うように、2年近い連載を「先見労務管理」に続けてもらっている企業通信社に持ち掛けたところ、労働調査会からのご協力を得て下さり刊行された次第です。

そこで全国の産業医、ストレスチェックでの実施者、実施事務従事者、面接医、キャリアコンサルタント、キャリアコンサルティング技能士、社会保険労務士、管理監督者の皆様は、この労働調査会からの「もう職場から“うつ”を出さない!―ストレスチェック時代の最新メンタル不調予防法」を通じて、この書籍にある支援方法・手段を労働の現場に届けてもらうと、メンタル不調者の新規発生やすでに苦闘されている方々の寛解へ快方するきっかけとなることと信じております。

目次

第1章 「心の病」の主な症状と病名、原因
第2章 「心の病」を予防する1次予防(健康増進)編
第3章 ストレスチェック制度による1次予防
第4章 ストレスチェック制度を踏まえた2次予防(早期発見・早期対応)
第5章 「心の病」に対する3次予防(リワーク)
第6章 「新型うつ」対応
参考書式・資料

 

 

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