プロフェッショナル産業医による麻疹の流行曲線分析(17/06/21)
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プロフェッショナル産業医による麻疹の流行曲線分析(17/06/21)

2017年06月21日(水)10:04 PM

メンタル対応に長けた産業医を集めている合同会社パラゴン(東京都港区)は、メンタル産業医の命名者が創業したことから、特定の専門性しか発揮しえない集団だと誤解をされることが多くあります。専門性高い傷病の診断や治療しかできないことが、わが国の医療費増を招いたのではないかとの懸念があり、総合診療医養成が求められ、NHKでも総合的に診察できる医師の活躍を流すテレビ番組が組まれている位です。

そういった流れを受けてというより、そもそも産業医が解決すべき課題には、特定の臓器や特定の体内システムを専門としているだけで対応できるような単純な内容はありません。ここで感染症防疫において最近、輸入感染症の一つとして、そして予防接種行政の過ちから流行が懸念されている風疹に関して調査した結果を報告します。

出典:感染症発生動向調査  ⾵しん累積報告数の推移 2011〜2017年 (第1〜23週)

Cumulative rubella cases by week, 2011-2017 (week 1-23) (based on diagnosed week as of June 14, 2017) からみた

流行曲線の立ち上がりは緩やかです。

 

一方、麻疹累積報告数の推移 2011〜2017年 (第1〜23週)

Cumulative measles cases by week, 2011-2017 (week 1-23) (based on diagnosed week as of June 14, 2017) に関してです。
春分の日頃より4月中旬までは2014年の流行曲線に次ぐ累積報告数を数え、流行の拡大が懸念されていました。その後2017年に至っては増加数が減っている状況が確認されています。

 



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