健幸(ウェルビーイング)経営支援型産業医は、風しん対策にかけてもプロフェッショナルなメンタル産業医を抱えるもの。その一例が合同会社パラゴン(東京都港区)。
「第5期風しん定期予防接種」すなわち風しんの定期接種をうける機会を与えられなかった1962(昭和37)年4月2日から1979(昭和54)年4月1日までの間に生まれた男性に対して、抗体検査と抗体がない場合には風しんワクチンを2022年3月末(注:その後延長に次ぐ延長が施行されています)までに接種しなければならない実際について 仔細を紹介します。
実際、市区町村から、対象者にはクーポン券が送付され、それを使用すれば、原則無料で抗体検査及び定期接種を受けられるようになります。
2019年度は、1972年4月2日~1979年4月1日生まれの男性だけに、
2020年度は1962年4月2日~1972年4月1日までの男性と2年度にわたりクーポン券が送付されています。
送付対象者ではない者も、市区町村に希望すればクーポン券は発行され抗体検査を無料で受けることが可能です。なお、自治体により事業の開始時期や対応は異なりますのでお住まいの市区町村へのお問い合わせが必須です。
参考サイト:「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」とコラボレーションしたポスター(A2サイズ)
参考サイト:「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」とコラボレーションしたリーフレット(A4サイズ)
【リーフレット】
【解説】
1977年8月から、中学生女性のみが、風疹予防接種の対象とされ、つまりは39歳9か月以上(2019/1/1現在)の男性は風疹予防接種の対象とされなかったおかげで、現在、風疹感染の拡大が抑止できなくなっています。
恐ろしいのは、妊娠20 週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、胎児にも風疹ウイルスが感染して、眼、耳、心臓に障害をもつ先天性風疹症候群の児が生まれる可能性があることです。妊娠中は風疹含有ワクチンの接種は受けられず、受けた後は2 か月間妊娠を避ける必要があります。
従って今日では、女性は妊娠前に2 回の風疹含有ワクチンを受けておくよう、そして妊婦の周囲の者に対するワクチン接種を行うことが重要とされています。
思うに1977年というと、40年以上も前です。その頃、当時の厚生省が参集した「専門家」が、間違った判断を下したことで次世代はおろか、次々世代にまで悪影響が波及していると理解できませんでしょうか。
対策として厚生労働省(東京都千代田区)は2019 年~2021 年度末の約3 年間にかけて、これまで風疹の定期接種を受ける機会がなかった昭和37 年4 月2 日~昭和54 年4 月1 日生まれの男性(現在39~56 歳)を対象に、風疹の抗体検査を前置した上で、定期接種を行うことになっていました。
出典: 国立感染症研究所 感染症疫学センター.風疹流行に関する緊急情報:2018年12月12日現在
【番外編】