長らく京都大学の産業医を務められてきた川村孝先生のご高見が産業保健法学会の英文誌のeditorialに掲載されました。
出典:https://doi.org/10.57523/jaohlev.ed.24-007
産業医の資格認定あるいは配置にあたっては、名ばかり産業医なぞとんでもない! しっかりと半年~一年の指導者の下での実務研修を課すなどの修練を課す必要性が提言されました。何でも事情通によると、2024年に入り、新規産業医選任に関してアイミツする企業に対して、以下の事象が複数で確認されているとのことでした。
格安ぶりの理由がオール電子化対応だと聴いて 納得して産業医斡旋業者だと認識し、契約を締結。
しかしながら最低月1回以上の職場巡視&衛生委員会への出席、健康診断の就業判定対応がなかったため、不審に思った企業が確認をすると、営業担当者は説明に来ることもせず、「産業医の実働に対しては所定の料金での支払いが必要」との回答が寄せられるばかり。
そうです。「名ばかり産業医」シリーズで名義貸し産業医の存在や、それを営業職や売り込む企業の跋扈ぶりを問題視してきたのは2017年からでした。それから7年も経過すると大々的になってきたものと推測しえます。
その間、大阪では2020年前から、嘱託産業医の需給バランスは崩れていたとの複数の識者見解がございます。
2021年に入り、先の川村孝先生のご高見を取り上げたのが「産業保健法学会」。その初回シンポジウムにて産業医の質や「名ばかり産業医」斡旋業者の存在問題提起がなされたこと確認できます。
多くの市民が知ったのは、週刊ダイヤモンドにて名義貸し産業医の特集が出るからという情報提供があったことからでした。コロナ禍下の2022年初頭でした。
2022年1月24日に「名ばかり産業医」1万人超!“企業の健康”を蝕む職場の医師の実態を大解剖 から確認できます。
当社としても問題の大きさに鑑みアンサーリング企画 「名ばかり産業医」シリーズを2022年1月29日から発信開始しました。
ところ 名義貸しをシステム化しているのではと疑うに足る証拠が次々にどこからともなく提供されてきました。
これらの画像だけみても、更には寄せられてきた情報を解析する中で認識し得た問題の大きさについては震撼する他ありませんでした。
内容について有識者に確認すると、実際に甚大な影響が確認され始めているとのことでした。
このように把握しえた社会病理構造に関して、ジャーナリズムも共鳴下さったのでしょう。文章を掲載くださる雑誌が出てきました。
▶精神科治療学37巻増刊号精神科臨床ライブ第1章統合失調症第5節復職を焦る患者への対応
更には、そもそも 産業医への勧告権が骨抜きになったことが背景にあるのではないかとの疑問も専門誌に寄せられてきました。
対して当社代表は以下のように回答を行いました。
なお健康管理請負業の中には複数の上場を果たした企業があります。最近 公開した企業について試に確認してみましょう。出資者についても把握可能です。
なお 以上の記載はフィクションである可能性があります。実在する組織や人物と同一性があったとしても、ディープフェイクによる巧妙に形成されたものとの差異は区別しえませんし、実際を確認したわけではありませんので責任は負いかねます。
技術者の倫理入門
日本労働安全衛生コンサルタント会の支部長をされた方より、以下の書籍でも論述されている、日本における、いわば構造的な問題の発露ではないかとのご見解を賜りました。
参考書籍 杉本泰治・福田隆文・森山哲・高城重厚著.大学講義 技術者の倫理入門 第6版 丸善出版
ご教授ありがとうございます。