MIRRORとは?
「労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル」93ページに紹介された、「メンタルヘルス改善意識調査票(MIRROR)」をストレスチェック制度導入に長けたメンタル産業医で知られる合同会社パラゴン(東京都港区)が解説します。
ストレスチェック制度で使用が推奨されている「職業性ストレス簡易調査票」には多くの限界があります。80項目版はおろか、120項目版「新職業性ストレス簡易調査票」を利用しないと、いわゆるホワイト500には入れませんし、合同会社パラゴンでは、医師向け雑誌でも取り上げたWFun共々こちらの使用を推奨しております。
もとい・・・”旧”「職業性ストレス簡易調査票」が射程に入れている組織評価項目としては【仕事の量的負担感】、【仕事のコントロール感】、【上司からの支援感】、【同僚の支援感】の4軸評価にすぎません。それを補うもので無料使用可能な尺度があります。それが「メンタルヘルス改善意識調査票(MIRROR)」でして、より職場改善を目指した方向性を持つ尺度です。
内容としては【指示系統(指示の明瞭さ、相談機会の充実)】、【労務管理(業務配分や勤務時間への配慮の充実)】、【連携協力(部署内・部署感での協力関係】、【研修機会(研修・訓練の内容や機会の充実)】という4つの尺度で構成されています。健康問題の発生リスクを低減し、職場の活性化を促すことを目的としています。
“旧”「職業性ストレス簡易調査票」による「仕事のストレス判定図」から得られる感覚面での結果と、「メンタルヘルス改善意識調査票」から得られる、組織やその部署全体で取り組むべきメンタルヘルス対策の在り方とをクロス集計することで、より支援が必要な組織の抽出や、具体的支援の在り方を検討しやすくなります。