産業医による風しん対策情報|第5期定期接種と その低接種率対策 とは
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産業医による風しん対策情報|第5期定期接種と その低接種率対策 とは

2019年10月29日(火)8:46 AM

【風しん第5期定期接種
厚生労働省は2019年8月9日にラグビー日本代表を風しん予防マスコットに起用するという、先見の明があります。



しかしながら2019年9月10日に報告された風しん第5期定期接種の接種率は恐ろしく低い結果です。

2019年度にクーポン券を発送予定の約646万人のうち、
4~7月にクーポン券を使って抗体検査を受けた人が544,315人(クーポン券発送予定者の約8.4%)、
4~7月にクーポン券を使って予防接種を受けた人は97,265人(クーポン券発送予定者の約1.5%)でした。

風しんはワクチンで予防可能な感染症です。

2018年9月5日に解説したように、1977 年8 月~1995 年3 月まで、中学生の女子のみを定期接種の対象とした過去の遺産が解消されるには、その頃中学生時代を送った40歳から56歳までの男性が第5期風しん定期接種の対象とされたことからも、その世代に対して強い訴求力が必要です。
ラグビーよろしく「止めるぞ、風しん!!」を合い言葉に、できる限り多くの対象男性の方にまずは抗体検査を受ける啓発活動が求められます。

参考サイト:産業医による風疹対策情報の解説|マジンガーZ&「麻しんがゼロ」



なおクーポン券が未送付であっても、市町村に希望すれば、クーポン券を発行し抗体検査を受検できます。

風しん抗体検査・風しん第5期定期接種を受けられる医療機関については以下厚生労働省のホームページを参照ください。


出典:厚生労働省.風しんの追加的対策について 



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