産業医によるコロナ禍検証|変異速度2.5倍! 薬剤耐性株の脅威

懸念事項:変異速度2.5倍増から薬剤耐性株が現実に

2019年に武漢で発生が確認され、日本にも2020年1月6日には輸入されていたコロナ感染症に対して、「ロナプリーブ®」(中外製薬による点滴・注射薬)が「抗体カクテル療法」の一例として使用されていました。そうです。過去形です。2022年1月と発生から2年も経過している中、耐性を獲得したコロナウイルスが生存しえています。

その理由は、一般的に「潜伏期」という概念があります。その似た概念に「世代時間」という用語があります。感染間隔です。デルタ型は5日でした。オミクロン型は2日ということが公知です。産業医 契約先では以下のように紹介しています。

前者が気管支の更に末梢である肺の実質や肺胞の細胞に侵入し、そこでRNAを増殖させ体外に排出するには、増殖する組織が末梢に位置している(下気道といいます)から5日という時間を要するということ、理解できましょう。対してオミクロン型は口腔、咽頭、喉頭という上気道においてです。潜伏期≒世代時間が2日と短いこと、医学知識がなくても想像に難くありません。

ここで世代時間が5日なのと2日なのとでは大きな違いが出ます。3世代経過すると、祖父母と孫が違うように、ウイルスも変異しえます。

デルタ型までは15日だったのが、オミクロン型以降は6日と2.5倍、変異速度が速まったことを意味します。

グローバル社会の今日。健康経営に向けて邁進する産業医 契約先を支援する当社は2021年7月9日の時点で、ワクチン効果が7分の1まで減衰していることからワクチン耐性株の存在に懸念を示してきていましたが、それが証明されたのではないでしょうか。

事実はより深刻です。医療体制を堅持するための時間稼ぎ効果もすでにないことがわかりました。


なんと、2021年1月19日の数日前には、救命が間に合わずの死亡事例が、またもや東京都下で確認されました。

出典:心筋梗塞の女性、10病院に断られた末に死亡…感染急増で一般救急「しわ寄せ」2022年1月20日 08:39ヨミドクター

 

当社は2021年2月19日に医療崩壊によって「生命の選別」が起こっている実際を根拠を元に伝えると共に、同8月には首都圏でも発生していることから、サバイバル術を紹介してきました。ワクチンを打つことで、悲惨な現実を解決できると信じてきた方も、いよいよ現実を知る時がきました。

参考サイト:産業医による新コロ対策⑬|中等症なのに入院不可な中でも往診医を探すには@失われた30年

 

コロナへの対応を手厚く確保することは かえって超過死亡を招き続けるだけではなく、予防接種をしても集団免疫は獲得しえなかったという限界を突き付けているのが「オミクロン」株。

参照サイト:産業医による健康経営対策⑧|少ないコロナ死の代わりに10倍以上の超過死亡発生

弱毒化してくれてはいるものの、経済活動にブレーキをかけざるをえない現実からも、社会病理を炙り出しています。


世界中、時を同じくして ワクチン接種させるシステムがあれば別でしょう。でもそのようなシステムはありません。

今回、耐性ウイルスが間隙をつき、デルタ株を席捲しました。

いくら「特効薬」が出来たからといって、グローバル社会です。いずれかの地域から時と地理をまたいで日本に、耐性株は容易に襲来することでしょう。

 

そして忘れてはならないことがあります。日本は抗生物質乱用国家でした。Sanfordの「熱病」を参照する医師はわずかです。

empiric based medicine といいますが、科学的根拠に基づくのではない投与内容、投与量、投与方法、投与手段、投与間隔らが従来から課題でした。

 

背景にある懸念事項:誤用する御用学者の存在

economy based medicine

参考サイト:あなたの主治医・産業医はどちらを追求?:<科学 or 経済>的合理性推定サイトの紹介

参考サイト:産業医による新型コロナウイルス感染症対策㉗|感染症学会特別シンポジストの制約ぶり

仲田泰祐先生らの調査からも、諸外国より日本は資金が投じられていることが判明しています。

オミクロン型に対する小児へのワクチン接種には効果あると述べている方がいます。仮にあったとして6日経過したら変異株が出ている可能性があるのに。

 

SARS流行時、日本で唯一自宅隔離を余儀無くされたのが、メンタル産業医命名者として知られる合同会社パラゴン(東京都港区)代表です。かつ疫学を公衆衛生大学院で学んだだけではなく、疫学にて修士号と博士号を修得しています。それだけに感染症に対する感染症疫学に関してもきちんと事実や根拠というロジックを追求しての情報提供を当サイトでも行ってきています

さて、そんな中から、コロナパンデミックにおいて予見しえてきた実際をまとめておきましたので、社会病理を摘出かつ病巣をてきしゅつするにはどうしたら良いのか読者の皆様も検討されてみてください。

予見しえた事実①:2020年2月03日時点で労働衛生工学的にマスクの防疫効果は期待できないこと

 

2020年7月31日開催の新型コロナウイルス感染症対策分科会にて、「マイクロ飛沫感染」という新語が出てきました。従来の概念で区分するならば、空気感染です。空気感染の防御には、国家検定を合格した防じんマスクでも難しい場合があるわけで。


出典:産業医による新型コロナウイルス感染症対策⑩|マスクの選択(20/02/03)

 

 

予見しえた事実②:2020年8月3日13時時点にて新型コロナウイルスの弱毒化の証拠を把握

 

出典:2020年8月​​合同会社パラゴン|新型コロナウイルスの発症率は2%から流行の中心は弱毒性と推測

 

予見しえた事実③:2021年9月22日時点で不顕性感染の拡大を懸念


人間の心理から、不顕性感染の拡大が発生する(第6波に襲われる日本や感染爆発している欧州が事例)ことを以下のように予見していました。

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ワクチン接種にてこの倍率が高まることが危惧されます。実際問題、「ワクチンを接種したから、自分は発症しない。でも感染したかどうかはわからない。従って感染させないようにしよう」と考える人はわずかではないでしょうか。

「ワクチンを感染したからもうかからない。人との面会も友好も交流も飲食も大丈夫だ」というように、感染していることを知らずに、「キャリア」としてウイルスをまき散らす人が多く出てくること、危惧します。

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出典:産業医による健康経営㊴|労働安全衛生3管理に基づく有害因子の流れからみたコロナ対策大全

 

 

予見しえた事実④:2021年10月20日時点でワクチンによる防疫効果の減衰

ワクチンによる抗体力価が減衰する理由をインフルエンザウイルスの事例を根拠に類推していました。

当時、横浜市衛生研究所によるインフルエンザウイルスに対するPCR検査結果の進化樹形図を題材にしました。

何しろ わずか数か月の間に、何世代もの変異という、いわばインフルエンザウイルスの進化発展が確認可能です。
世代が変わると、ウイルスの遺伝子は変異しえます。
特にインフルエンザウイルスとコロナウイルスは同じRNAウイルスですから、変異する速度はDNAウイルスより早いこと、想像できます。

実際、3世代も経過すると、コロナウイルスも容易に変異していました。武漢型→ベータ型→デルタ型→・・・・中略・・・→オミクロン型・・・

出典:産業医による新型コロナウイルス感染症対策㊶|変異株は弱毒型&コロナ死の鎮静化。他方自死(自殺)は拡大のニッポン

 

 

対策:メンタル産業医による自助推進という共助を

 

記述した対策はワクチンによる受動免疫 なり 投薬による 治療  といった【他力本願]ではなく

予防に如く治療なし・・・・基礎疾患の治療や自身の体力・抵抗力・免疫力を増強させるという【自力救済】という自助を、メンタル産業医が啓発するという共助が大切ではないでしょうか。

 

参考サイト:産業医による健康経営㊴|労働安全衛生3管理に基づく有害因子の流れからみたコロナ対策大全
参考サイト:産業医による健康経営対策㉞|コロナワクチン耐性ウイルス流行への自力救済型対策とは

 

なおメンタル産業医で知られる合同会社パラゴンは、来るSociety5.0社会を見据えた支援を提供してきています。

参考:

メンタル産業医命名者報告|健康経営を扱った第93回日本産業衛生学会について

Pro-Lite Journal2021年10月号 産業医はどう選ぶ? でもストレスチェックの有効活用にて健康経営にまで導く合同会社パラゴン(東京都港区)が取り上げられています。