「発達障がい」と一口にいっても、一人ひとりの特性や困りごとは多岐にわたります。そのため、必要な対応も人によって異なります。
まず、自分に合った対策を見つけることが大切です。また、周囲の人に自分の特性を伝えることも、過ごしやすい環境づくりにつながります。
そこで、役立つツールとして「わたしのトリセツ」を紹介します。これは、NHKが作成した資料です。
発達障がいのある方や保護者の方が、本人の特性や困りごとを整理できます。さらに、職場や学校などで必要な対応を相談する際にも活用できます。
NHK「わたしのトリセツ」のシート・入手先
「わたしのトリセツ」は、本人の特性や得意なことを整理するための資料です。また、困りごとや周囲にお願いしたい配慮もまとめられます。
そのため、自分の状況を相手に伝える際の手がかりになります。
具体的な資料は、以下の出典リンクから参照できます。
【資料をお探しの方へ】「わたしのトリセツ」は、本人の得意なこと、苦手な場面、周囲にお願いしたい対応などを整理するためのNHK発のシートです。下記のNHK原典PDFは以前公開されていたURLを維持していますが、現在の提供状況は確認できていません。閲覧できない場合は、リンク切れやNHK側の公開終了の可能性があります。
出典:NHK.<提出用>わたしのトリセツ 取扱説明書(PDF)
※NHK側のPDFについては、当方の取得環境で直接表示を確認できていません。リンク先が表示されない場合は、NHKの公開状況をご確認ください。
職場や学校で活用するときのポイント
まず、本人の意思と同意を尊重することが重要です。
「わたしのトリセツ」は、周囲が一方的に特性を決めつけるためのものではありません。むしろ、本人と周囲の人が相互理解を深めるための資料です。
例えば、職場では上司や支援者と必要な配慮を相談できます。また、学校では教職員と具体的な対応を検討する際にも役立ちます。
ただし、記載した情報の共有には注意が必要です。誰に、どの範囲まで共有するかを本人と確認してください。
このように、本人の意思を尊重しながら活用することが大切です。
発達障がい者の就労支援と情報提供
合同会社パラゴンの代表は、すでに複数の発達障がい者支援に関する書籍を執筆・監修しています。
そのためでしょうか。メンタル産業医で知られる合同会社パラゴン(東京都港区)には、メンタル不調者への対応に関する相談が寄せられています。
なお、この記事の執筆当時、直近数か月の相談内容は発達障がい者の就労支援のみとなっていました。
一方、NHKも発達障害に関する啓発番組を制作しています。
このサイトには、基本的な知識や障がいの特徴が紹介されています。また、関連する番組の案内なども集約されています。
職場での活用例:本人と相談する4項目
「わたしのトリセツ」は診断名を周囲に知らせるための様式ではなく、仕事を進めるうえでの相互理解に役立つ資料です。職場で使うときは、本人が希望する範囲で次の点を話し合うことが考えられます。
- 得意なこと:集中しやすい作業、力を発揮できる業務や環境
- 困りやすい場面:急な予定変更、口頭指示、複数業務の同時進行など、実際に支障がある場面
- 本人が希望する配慮:指示の文書化、業務の優先順位の明示、相談時間の確保など
- 共有方法:誰に何を伝えるか、いつ見直すか。本人の同意と必要最小限の情報共有を基本とすること
配慮の内容は、本人の希望だけで一律に決めるのではなく、職場の業務実態や安全性も踏まえ、本人・会社・必要に応じた産業保健スタッフが相談して検討します。
職場での対応について相談したい企業の方へ
職場で必要な配慮を検討する際には、本人の特性を理解することが出発点となります。
さらに、実際の業務で生じている支障を整理することも重要です。その上で、職場で実行できる対応を検討します。
産業医は、本人と事業者の双方の立場を踏まえて支援できます。
詳しくは、合同会社パラゴンの産業医サービスをご参照ください。
産業医への相談を検討する担当者の方へ
本人の同意を得たうえで、現在の業務内容、困難が生じている具体的な場面、これまで試した対応、本人が希望する配慮を整理しておくと、産業医との相談を進めやすくなります。診断名や医療情報を職場内に広く共有する必要はありません。
産業医による就業上の助言や職場での配慮の検討については、合同会社パラゴンへのお問い合わせからご相談ください。
